KEMPIRE

How deep is your Love?

映画

新宿泥棒日記

新宿泥棒日記 [DVD]
はっきり言って凄い映画だな、というのが正直なところです。名作というにはアクが強すぎ、美しいというには性的描写等えげつない描写が多すぎますが、傑作でしょう。単純に言うと単に二人の若者が出会ってから、初セックスでは「全然」(終わった後の彼女の感想)で、そこから満ち足りたセックスに至るまでの過程を描いた映画という事です。しかしそこには外的圧力や何より心理的葛藤など、思春期時代の特徴であろうどろどろとしたいやらしい妄想や相手に対する愛憎など、紆余曲折がもちろん描かれてると思います。それは大島監督独自の表現なので観た人全てに伝わるとは思いませんが、しかし彼の意図はサブリミナル的には伝わるであろう、映像による伝達手段として優れた映画なのでしょう。

それにしても若かりし横尾忠則氏は美しかった。というか今のモテ男君としても典型的タイプですよ。背が高く痩せてて8頭身とまではいきませんが7頭身くらいで、色白美少年、髪はさりげない無造作ヘアーなど完璧。いまでいう草食系男子の見本のようですね。しかし内面にはどろどろした性的マグマが煮え立っている内面肉食系男子、というところも完璧。対する彼女鈴木ウメ子役は横山りえさんという今では活動してない女優でしたが、彼女はインテリ美人タイプ。という都会的なという限定で、理想のカップルです。

ところで↑画像のようなタイトル「新宿泥棒日記」(わかってるっていうの…)や「翌日曜新宿午前五時」、「その時鈴木ウメ子はしたいと思った」などゴシック文字のテロップが時々でかく表示されるのですが、エヴァンゲリオンなどがそっくり真似してますね。極乱暴に言うと、エヴァンゲリオンはアニメ版新宿泥棒日記かもしれません。もひとつちなみに、オーストラリアのエクスペリメンタルソロユニットにもそのままShinjuku Thiefというのがいます、音源は持ってませんが。彼のレーベルはDoroboです。
泥棒

難点は、この映画では重要なエッセンスだとは思うのですが、個人的にあまり好きではない唐十郎一座(状況劇場)のシーケンスが多い所と、当時の時代背景である学生運動のリアルシーンが時々挿入される部分、やはりどちらもこの映画の演出としては無くてはならない部分なんでしょうけど、早40年経った今ではさすがに古さを象徴しているようで、しょうがないとは思いつつも、今その部分を今風の物と差し替えられるならば(難しいけどね…)、全く今の映画になるとも思いました。まあそれくらい、とても40年も前の映画とは思えない、少しひねくれた青春映画として完成されてるということかもしれません。というか、基本的に40年前も今も日本はほとんど変わってない、ということかもしれませんけど。新宿も建築物や道行く人のファッション以外、当時となんら変わってませんね。季節もちょうど夏、40年経った今新宿へ鈴木ウメ子を探しに行きたくなりますよ。というかマジで行くかな…紀伊国屋へ。
新宿泥棒日記2

これは書いとかなくてはなるまい。前半の若かりし頃の渡辺文雄氏と佐藤慶氏のセックスについての会話、渡辺文雄「女の白い腕を見て、セックスをしたいと思ったとする、しかし、その腕はべつに我々の性欲を掻き立てる為だけにあるわけではなく、掃除や洗濯などもするのだ」佐藤慶「駄洒落になるけど、セックスはスが付いてるから複数形だ、オナニーではない」。ちなみに彼らによって鈴木ウメ子は輪姦されるのだが、そのお陰で岡ノ上鳥男(横尾忠則)と鈴木ウメ子の精神的、肉体的距離は近くなる。大島監督には「新宿泥棒日記」がある。

『バリー・リンドン』


ゴールデンウィーク初っ端早朝からこんな映画をみてしまったのでね、自身忘れない為にもレビュタントしたいと思います。まあ結論から言うとキューブリック嫌いな筆者でも面白かったのですが、ちょっと長いね(3時間超)そこが玉に傷。この人物、でも実在した人?や背景である七年戦争等の史実は、歴史音痴の私にはさっぱり予備知識なし&ピンと来るものは無かったんですが、それはキューブリックもその点、歴史に重きを置いて無いせいもあるのでしょう。

長いのでストーリー的部分は省きたいのですが、要約するとぶっちゃけヤクザ者の話でしょうね。貧しい庶民の出から、わらしべ長者的に巨万の富&名声を誇る名家の婿となり、最後は片足失って、その名家の嫁と義理の息子から年金をもらってバクチ打ちとして朽ち果てる、というやっぱりヤクザの話でしょう。

そんな話がキューブリックの得意とするところの厭世的&不条理感が根底にある映像美とともに繰り広げられる所が傑作たるゆえんなんでしょう。実際恋人同士のロマンチックであるはずのシーンや人が死んで悲しいはずのシーンもすべて全然そんな感じしませんよね。常に緊張感あるというか、ずーと平坦な感じというか、やっぱり厭世的に全てに冷めてるんだと思います>キューブリック。もっと言ってしまうと「こんな映画もどーでもいいや」という投げやり感まで感じてしまうのは筆者の思い過ごしでしょうか。

でも、いやゆえに、映像美は素晴らしい!彼は元カメラマンでしたよね、既によく言われてることだと思いますが、いわゆる「カメラ(映像美)」は最高ですね。それだけでも見る価値あり!正直話はどうということないので。今まで見たそんなに多くない映画の中で、映像は一番美しい映画だと思いました。ほんとに。
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それにしても(続きますよ)イギリス人って人が悪そうというか腹黒いというか腹に一物もってそうでイイですね。あのキングオブイングリッシュ?でハロォ〜ゥ(HELLOですが)ていう発音聞くだけでもムシズが走るというか。実際ウエルウエルウエル〜(WELLですが)とか言われたとしたら、ちょっと怖いかも。あとまあ皆さんご存じのように僕も上流階級出→斜陽の身なので、イギリス自体に親近感ある、というか多分前世ではあんなオシロイ塗りまくった真っ白な顔と真っ白な巻き毛のカツラかぶってチェンバロとか弾いてたと思うんですよね僕。それはアマデウスか。

ちなみに一番ウケたシーンは、ラッド卿(でしたか)がイカサマ賭博で負けて払う気なかったのにリンドンと対決し、わき腹に剣を突きつけられたら急に「今日払います…」となった所、といっても見た人しか分かりませんか(見た人でもウケるかどうか分かりませんが

♪GEORGE FRIDERIC HANDEL'S SARABANDE続きを読む

『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』


いつも通りな感じではありますが後半リクエストの第一位ということでさすがに面白かったです。話は基本的にドサまわりの売れない歌手リリー(浅丘ルリ子)と寅次郎の恋物語ですが、やっぱりリリーと寅次郎の相性は恐らく全マドンナ中で一番でしょう。個人的琴線は、やっぱり山田監督は天才だなと確認しました。山田監督自体は好きではないのですが(友達にはなりたくないタイプです)笑いのツボは私ばかりでなく、ほぼ万人に通じるものがあり、いわゆる間もいいのでしょう。と、これといって他に書くことはないんですが、お互い渡世人(旅人)ということで所帯を持つことは、あの二人では一生無理でしょう。

♪WHOLE LOTTA LOVE / LED ZEPPELIN続きを読む

『男はつらいよ 寅次郎紅の花』


なにはともあれ寅さん最終回です。しかし普段どおり。淡々と進んでいきます。渥美さんがガンだったことは監督はじめスタッフ全員知ってたと思うんですが、だからって亡くなることまで前提に映画製作してるわけではないので、現場は普通に次回もあるという雰囲気だったのでしょう(いま調べたんですが、実際この後も2話作る予定だったそうです)。しかしそうは言っても、大部分のスタッフの「もしかしたらこれが寅さんの最後になるかもな…」という雰囲気も漂ってなくはない、というのは筆者の勝手な思い込みでしょうか。

そんな雰囲気の中?案の定、寅さんの出番は少なめでした。そしてポスト寅次郎の満男が今回もがんばってましたね。なんと前回これからイイ雰囲気に!?と期待を持たせた満男のマドンナ菜穂(牧瀬里穂)とではなく、45話以前の泉ちゃん(後藤久美子)が今回の満男マドンナでした。彼女が政略?結婚で、満男&泉両者相思相愛にも関わらず、泉はその相手と結婚の方向へ。当然、満男は結婚式を阻止すべく岡山県津山市へ赴き、現地ルールである「花嫁を乗せた車は縁起が悪いので絶対バックしちゃいかん」との中、強引に前から車を当て、バックさせるという荒業に。その後車から引きづり出され殴る蹴るの暴行を受けてました。でも決して険悪な雰囲気ではないですよ、寅さん風の笑える感じです。やっぱりポスト寅次郎は満男だったのだな、と確認。

その後、満男はとんでもないことしちゃったなと意気消沈しながら気づいてみれば奄美大島に。そこでなんと今回の寅さんの方の(めんどくさいな)マドンナ、リリーさん(浅丘ルリ子、ちなみに4回目のマドンナ。つまり一番多く、マドンナというよりも女房役と言ってよい&彼女は寅次郎から振られる唯一のマドンナ)と遭遇、死にそうな満男を心配して、家へ招けば、そこには当然寅さんが。二人にいろいろ説教されたりしながらも、現地でサトウキビ収穫等の手伝いを。

そんなこんなしているうちに、なんと泉ちゃんが満男に会いに来た!普通来るかね?ま、泉ちゃんは「どうして!?なんで!?あんなことしたの!?」と、満男の愛の深さを確かめに来たわけですが。満男はぶざまにうろたえながらも「君を愛してるからだー!」とか、お約束っぽく海岸で足を取られて海の中に入っちゃったりしてね。

まあじつはそんな所です。それにしても渥美さんが体調不良そうな中、声もあまり出ていなく、少し痛々しかったのですが(なんとなくグダ〜と横になるシーンも多かったような)、最後まで立派に寅さんを演じきってました。最初から最後まで涙で曇ってまともに見れなかった、というのはうそですが、でも寅さんありがとう。サブタイは紅の花ではなくできれば『男はつらいよ 寅次郎の花』にしたかった。
渥美清

トーマスドルビーの曲があまりイイ曲なので再利用(アップしたりする手間も省けるし

♪AIRWAVES / THOMAS DOLBY続きを読む

『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』


土曜の夜のお約束、寅次郎です。また見ちゃったので。でも今日のはしんみりしててなかなか好印象だったんですが、じつは内容等多少恥ずかしい感じもあり、これレビューすると自分の恥ずかしい部分が出てきそうで少し躊躇するんですが、そこをあえていきます。

前回の時も書きましたが、全然笑えず、そろどころかいきなり現実を見せ付けられる思いに。満男は無事就職したんですが、なんだか三流企業のようで(靴販売業、職種についてとやかく言ってるわけではありません)連日残業&クレーム処理等で疲れているがゆえに「もしかしたら自分に向いていないっぽい?」と思ってたみたいです。そこら辺が現実的で、渋谷のデパートへクレーム処理で代替用の靴を持って行き、自分でショウケースに並べる、なんてとこ、別に映画で見たくないんですけど、身につまされるので、とか思いながら見てました。それと、おいちゃん&おばちゃん&タコ社長が、老後どうする?養老院にはいきたくねーなーみたいな会話とか、冒頭部分は現実臭が漂ってました。

しかし、その後が良くて、光男の大学の先輩(山田雅人)が光男へ相談があるとかで地元滋賀(長浜市)へ来い!と言われて行ってみれば、その頃はちょうど有名な長浜曳山祭の頃で、そこで先輩の妹、菜穂(牧瀬里穂)との最初の出会い。菜穂の昼寝をしてる寝顔を「きれいだな…」と凝視していた満男が起きた菜穂に変態!?と思われる所とか、その後もちろん曳山祭にて両者いきなりラブラブな感じになるところとか。正直今回の寅さんとマドンナ(かたせ梨乃)とのロマンスよりもそっち(満男&菜穂)に比重が大きかったのは、ガンの渥美さんの為に出番を減らしたからでしょう。つまり満男はもうポスト寅次郎でした。

でもそんな中でも個人的寅さん語録は、その曳山祭で満男が菜穂へ「いま付き合ってる人とかいるの?」と聞いてるのを偶然聞き、寅さん「相手がいようがいまいが関係ねえ!そいつと勝負すればいいじゃねえか!」とか、菜穂とダメっぽそうになっていた満男が「でもこれでよかったかな〜めんどくさいし…」などと言ったのを聞いた寅さん激怒し「バカヤロウ!そんな言葉はな、何十回と失恋した男が言うもんだ!(多分自分の事)おまえはまだ若いんだ、もっとこうドキドキしたり、夜も寝れず胸が痛くなったり、ハズカシイ〜!って叫ぶくらいの恋をしろ!」あたり(正確じゃないです)

今日はそんな所です。来週はどうやら最終回。

♪DRIVE IN SATURDAY / DAVID BOWIE続きを読む

『男はつらいよ 寅次郎の縁談』


さてさっき見たので寅次郎です。うんいつものことなんだけど(フレンドリーですみません)ま今回は甥の満男(吉岡くん)の就活問題、1993年なのでちょうど就職氷河期に突入の年、が前段にあり、これもいつもの事なんですが、シリアス目に。いや寅さんって全然喜劇ではないですよね、むしろそういったその時の社会問題を必ず取り上げてるので、べつに笑えませんよね。それにしても、みんな年取ったね〜第一作(テレビはもっと前)は1969年だものね。24年の歳月か。さくらも第一作の時は天使のように可愛かったのに、今じゃ立派なおかんですよね。でもそれはそれでとても魅力的なんですが。だけどタコ社長が…もうじいさんじゃん…少し涙が。

それは余計なお話だったんですが、その後は就職難につき何十社受けても受からず、もう満男は切れて、四国(瀬戸内海)の何とかという島に行っちゃうんですが、個人的に琴線はそこでの地元の看護婦さんとの淡い恋ですね。やっぱり寅さんは恋愛映画でなくっちゃね。満男は宿を取らせてもらってるかわりに漁師や畑仕事の手伝いしてるんですが、そこで腕を軽く怪我したりして、その看護婦さんに診てもらって「掻いたらだめって言ったじゃない!どれ見せてみなさい」満男「いいよ〜」看護婦さん「だめ。あら、満男さんの腕ってやわらか〜い。私なんて力仕事してるから結構かたいよ」満男「どれ?」看護婦さん「や、や、やだもう〜」(ニュアンスは伝わってないと思います)

あと気になるのは、山田洋次監督も少しインテリ臭がしますね。人物は知らないんですが、きっとインテリなのでしょう。満男を迎えにきた寅さんも含めた歓迎会で、地元の阿波踊り風(淡路島も近いようなので)踊りの最中に、泊めてもらってる家のじいさんが昔船乗りだったとかの設定で、急にタンゴをその娘役かつ今回のマドンナ(松坂慶子)と踊り出す辺りなぞ、少し違和感と、やっぱりインテリ趣味的だなと思いました。

今回はそんなとこかな。サブタイ「寅次郎の縁談」の意味が最後まで分かりませんでした。

♪WINDSWEPT / BRYAN FERRY続きを読む

『戦場のメリークリスマス』


昨日見たこの映画でも。これ2回くらい見てますけど、まあまあ面白いね。あらすじなんて全員ご存じだと思うので書きませんし、いろんな解釈もされてるとは思うんですが、そんなものも一切見てませんし、当たり前ですが超個人的解釈でいきます。とその前に、映像美について。

ロケの場所はアジアのどこなのか知りませんが(インドネシア?)大島監督はイイ目を持ってますね(笑。特にグッときたのは、ヨノイ大尉とローレンスとハラ軍曹があれは教会の裏なのでしょうか、その白い建物の裏で2・26事件について話してる場面や、ジャックセリアズのイギリス時代の回想シーンは全部グッときますね。イギリスシーンは、なんでしょうあれ、フィルムも違う種類の物使用か、またはイギリスの気候風土が撮影にも影響してるんでしょうか、色が違いますよね。少しボヤっとしたようなソフトな映像で美しいです。

映像美はそれくらいしか思わないんですが、テーマはいろいろとありそうです。
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まず思いつくのは、日本的、特に神道的なある意味マッチョイズム、つまり精神論で全てを強引にやって行っていこうとするヨノイ大尉を始めとした日本軍と、西洋的合理主義や個人主義でやっていこうという俘虜長やローレンス(セリアズはまた別次元)を始めとする俘虜軍団との対立ですね。そりゃ訳分からんでしょう俘虜軍団は。ハラキリ見せられたり(ジョニー大倉、萌え)、誰だか分からん無線ラジオを持ち込んだ犯人の代わりにローレンスが罪を被って自害すればそれでOKみたいな考え方は。捕まったらなんで死なないんだ?と言われてもねと。真剣で太刀稽古するヨノイ大尉から「行!」とか言われて何も食うなって言われても、腹が減ったら花でも食うって方が人間らしいと思いますけど。

セリアズについてですが、イギリスで弟への仕打ちの贖罪があのような大胆かつ人格者へと昇華させたってのは大島監督の意図だと思いますね。それにどうしようもなく惹かれていってしまうヨノイ大尉も無理はない、という暗黙の説得力になってますよね。そこら辺もさすがに上手いと思いますよ>大島監督。

後はメインテーマ?男色ネタでしょうね。その太刀稽古(ってのも少しエロチックな匂いが)をしてた大尉の従卒が、セリアズへジェラシーを感じたり、やっぱりカネモト(ジョニー大倉、萌え)と負傷したオランダ兵だっけ?との密会なんて少しゾクッときますね。でも前線の兵士なんてあんなもんでしょう。そこら辺もリアルじゃないでしょうか。男ばっかりの世界にずっといれば、女の代替としてお互いを意識し出しますよ。きっと誰でも。男って悲しい生き物ですね(笑

それにしても俳優陣はどいつもこいつも、もちろん教授をはじめ(「ジャックセリアズ!?」っていう時いっつも笑っちゃうんですが)ダイコンばっかりの映画ですね。どうもボウイは手を抜いてる気がするんですよね。一番の名優はやっぱりビートたけしでしょう!「わかってるのはローレンスだけだ!」ってガキ大将みたいでカワイイ。ま彼はあの映画中で唯一の子供キャラなのでしょう。そして最後に悟ると。ある意味彼の成長物語?

あとセリアズがヨノイとハグするときのスローモーションが気持ち悪い。
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♪GERMINATION / OST続きを読む

『時計じかけのオレンジ』


なんだブログ界にもお正月休みとやらがあるのか?でこれまためんどくさいんだが、勝手にお約束中につき勝手にレビュー。

見たのは4回目くらいですけれど、今回は30分ほどロスをしまして途中から鑑賞。そしたら冒頭の好きなクラブシーン→乱闘シーン→肝心の小説家宅襲撃シーンが終わってました。すごく残念だったんですけど、まあしょうがないです。でその後、学校サボリ→ホモ担任が家庭訪問→ミュージックショップでナンパ→乱交→仲間割れシーン辺りから鑑賞。

時々セリフへ挿入される独自特殊用語はいまだに解らないんですが、まなんとなくフィーリングは解るかな。ヘルスファーム(だっけ?)襲撃の際、仲間の裏切りでポリスに捕まり少年鑑別所?送りで、そこでマヌケ牧師を手なずけたりして、図書館で聖書を読みながら、自分がキリストを拷問したり、当時のローマ王族になって酒池肉林の妄想をしているシーンなどが好き。

その後も皆さんご存じのように、新型のブレインウォッシュ的精神矯正治療で、暴力やセックスネタには吐き気を催す健全な青年として釈放。後、元仲間による手荒い歓迎を受けたり、襲った小説家宅にて自殺未遂をするも、今度は荒療治でブレインウォッシュされ(脳外科手術によってでしょう?そのあとのカウンセラーの女医さんが好き)で、元のより健全な青年に戻る。というような映画。
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そうですね、1972年当時は斬新だったのかもしれませんが、その後この映画を真似たのか?どこかで見たようなシーンも多いですよね。やっぱり冒頭の30分を見逃したのがイタイ。正直その後はたいした事ないでしょう。いまいち関係ないですが、キューブリックってどうも過大評価されてる気がしてならないのですが。よく言われてることかもしれませんが、インテリ臭もしますよね?どうですか?ま、インテリの僕が言うのも何なんですがね。

書くことないので身内のこと書ききますけど、姉は「あんなに変な映画もそうはない、不条理劇だ」と言ってましたが、それほどか?とは思いますね。こんなもんだよ人生は、とも。つまりこの映画に限らず映画全般に言えることですが、主人公アレックスは私たち全員でしょうね。なので、ちっとも珍しかったり可哀相じゃないし、私たちの日々の生活の方がむしろ珍しかったり可哀相でしょう。事実は小説より奇なりです。身もフタもない言い方ですけどね。姉はそういった意味も含めてそんな風に言ったのでしょうけど。

なんで姉の話になってるんだ。スシコンか?

♪TITLE MUSIC FROM A CLOCKWORK ORANGE / OST続きを読む

『ザ・セル』


さてと、めんどくさいな〜『ザ・セル』のレビュー。というか世間様は天下の大晦日じゃないですか。そんな誰も見てないのにこんなレビューしてもほんと誰も見ないじゃん。というかそもそもこんなとこ見てる人も元々そういないわけで。で『ザ・セル』のレビュー。

そうですね途中からの場合も含めて5回くらい見てますけど、好きですね。センスがイイ。ハイセンスマンのgoglemanさんが言うんだから間違いないですね。いろいろと美しいし、カットとかでもなんでこんなシーンを挿入?という、一々センスがイイ。話自体も好きな変態の話ですし、こじつけ等の無理もあまり無く、やっぱりアブノーマルな話なんだけど、自然に納得がいく流れ。

しかしそれにつけてもセンスでしょうね。主人公キャサリン役のジェニファーロペスを始め俳優人の演技には多少ダイコンな部分も感じますが、それを補う映像の美しさ、特に色の美しさと、相手の精神世界へダイヴする際の奇抜な映像(この手のモノでは、『2001年宇宙の旅』には及ばない気がしますが、『アルタードステイツ』、『ブレインストーム』、『フラットライナーズ』辺に匹敵する感じ)が素晴らしい。もちろん精神異常者(変態)の精神世界自体のセットや小道具等も秀逸。

演技はダイコンとか書きましたが、立ち振る舞い等も含めたアクションは相当練られてるようですね。特に変態(敵)役のカールさんの動きは鳥肌ものにかっこいい。俳優名は知りませんが。そこをあげつらうと、捕まる直前、風呂に入っていたら発作を起こし薬を探しにキッチンへ行く時ののけ反るような動きや、精神世界で最初の犠牲者を部屋でさばいている時キャサリンが来て説得失敗後、部屋の暗闇へと後退していくとか、自分自身の分身カール少年をさらっていく時、バク転して入ってくるとことか、キャサリンの精神世界にてなにかヴォーグ調(懐かしい)な動き辺り。

そんなとこかな。とくかく美しい映画だと思いますよ。

それにしてもさっき見た紅白歌合戦の浜崎あゆみはなーんにも無くって虚無を感じたな。

♪THE CELL / OST続きを読む

『熊座の淡き星影』

kumaza
ヴィスコンティの最後です。見てから18時間たってから書いてるんですが(今まで熟孝してたので)最初の方を観てたら「なんだこれ…なんでこんなの最後にもってくるんだろう?」と思いながら観てたんですが、つまりダラダラと良く分からない感じで進行してて、しかも昼ドラチックないわゆるソープオペラ的な痴話モノだったので「これは明らかに駄作だな」と思ってました。

話はギリシャ古典悲劇に基づいているそうなのですが、とあるイタリアの田舎町(いまだに全貌がわからない古代文明エトルリア人が築いた城塞都市ヴォルテッラだそう)の名家のお嬢さまが結婚して夫といま住んでるフランスからその地元の豪邸へと帰ってくる。お嬢さまには弟がいて、じつはその弟と近親相姦関係にあり、それが夫などに発覚してしまい、その後悲劇です。

という話し的にはなんとも微妙なストーリーながら、しかしそこにはヴィスコンティの紡ぎ出す映像美と彼の美学が明らかに存在し、結局美しい作品となってました。でもお子様の私には理解しがたい作品でもありますね。そして謎も多い作品。そのギリシャ古典悲劇中台詞のタイトル&邦訳は恐ろしく良いですね。「隠された貯水場にて待つ 君の従順なしもべより」最後にもってきたのはなんとなくわかりました。

♪GEROGE FRIDERIC HENDEL'S XERXES / WILLIAM ORBIT続きを読む
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KEMPIRE(基本その日に買うてきた音源をいかにも前から知ってる風に語るブログ)

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