alteredstates
「先ず隗より始めよ」「まず自分がなりたいと思う未来になりなさい」「夢は見るものじゃない、自分自身が夢になりなさい」誰が言ったか知らないが(ご検索を)蓋し名言だな。とかく人間は他人に厳しく自分に甘いが、やっぱり理想は逆だよな。人がした事や作った物の粗を見つけて批判やツッコミを入れるのは極々簡単で誰にでもできること、そんなこと言うなら自分でやってみろよと。まあそれが出来ないから妬み嫉みで言ったり、エスカレートして怒ったりするのだろうけどね。例えば2ちゃんねる(現5ch?)なんてそういう場じゃない(笑)そんな負の感情が渦巻いてて、中には気の毒だなとさえ思うレス&スレなどもあるね。具体的には忘れたけど(笑)みなさんもご経験あるでしょう。自分で何か成し遂げてたり、その途上だったり、何かを作ってたりする人たちってそもそもそんなこと考えてる暇がないのだろうね。それは幸せな状態だよ人間として、もっというと動物としても。だから目標を持って進んでる人って無駄もなくて美しいんだろうなと思う。そんな人間に私もなりたーい(妖怪人間で)。と前段は私的考えを整理する場なのでね。そしてツッコミレビューです…

スリルシーカーズのもう昨年になるようですがどうやら12月発表でいわばホヤホヤのニューアルバムのようですね。まず一聴だと、それまでの作風(曲調)のイメージからは大きく外れない、どころか個人的にはかなり想定内でした。上記のような曲調がこの現在2020年の時点ではもはや古いような感も否めなかったのですが、では新しければいいのか?というのは音楽には全く当てはまらず、少し古かろうが気持ち良ければなんでもOKなのが音楽、という観点に立てば、これほど安心できるスリルシーカーズ節をフルアルバムで聴けてしまう贅沢感や満足感は文字通りお金に替えられない時間だなと思い直すところもありました。

でもなんでしょう、このなんとなく漂白されたような淡白さは…言ってしまえば灰汁のような引っ掛かりのような、そういった雰囲気が全く無いので、このボリューム(但し後半がビートレスのアンビエント曲のバージョン集になってますが)で聴いても、上記のような印象と相矛盾するようですが、なにか物足りない、そんな微妙な印象も受けてしまうアルバムでした。いやクオリティは物凄い高いのですよ、おそらく相当数の曲から本人が選曲しコンパイルした、もちろん自信作なのでしょう。これがこの人の作風であり、またファンになった人たちには、このジャケのイメージ通りかもしれないスムースでクリアでそこに気持ち良さがある、言わば綺麗なトランス、それで大満足なのかもしれません。しかし、なんだろうこのモヤモヤしたような物足りなさは…とはいえ、6曲目などは、そのスムース&クリア&淡白さ、を突き詰めた、いや煮詰めた濃いスリルシーカーズ節であろう、本作でもピークを示している曲のような気もしました。という個人的には、評価が難しいアルバムでした。上記のように気持ちは良いのでそれでオールOKなのですが…

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