winterin
映画週間なのか?比較的見てるけど、一昨日だったかなぜかカズオイシグロ原作の「わたしを離さないで(Never Let Me Go)」というのと、今度テレビドラマ版がBS再放送だからやってたのか「聖の青春」の映画版を立て続けに見てしまい、これって微妙にオーガン(Organ)繋がりだよな、と思ったgoglemanですが、結局泣けたのは「聖の青春」のほうだったという。「わたしを離さないで」(は綾瀬はるか版ドラマ未見、ぜひ見たい)ももちろんノーベル賞作家の原作かつ好きなキャリーマリガン主演ということでことで、SF的ながら重いストーリーでこう言っちゃ何だが面白かったんだけど、やっぱり事実は小説より奇なりなのかね、「聖の青春」は実在の人物のこれも語弊あるかもだけど悲劇ということで、より真剣に見てしまったよ。もちろん当人の生き様にも来るところがあったんだが、やっぱり両親の描写シーン、特にかーちゃん(竹下景子)のシーンと、ネタバレかもしれんがまた私だけかもしれないけどもう末期で、先輩棋士(安田顕)とプロ仲間(柄本時生)に主人公聖(松ケン)が「手術でキン○マ取ってきましたよ、もう(性欲とかエロとか)煩わしくない、すっきりした!」と言うシーンなどで号泣です。羽生善治(東出)とのシーンには意外と泣かなかった。あいつ(東出)演技下手なんだもん…対して松ケンは太って本人に寄せてきたのには感心したよ。やっぱり作り物にはない真実味には心揺さぶられるね。ちなみにその後もっとも作り物感のあるMナイトシャマラン「ハプニング」てのも見てしまい、話的になにも解決されないモヤモヤ感に口直しならぬ後味の悪さで台無しに。まあそれもまた一興。

ブレイクコア第一人者?アーロンファンクのメイン名義による何作目でしょうか、多作すぎて分かりませんが、数枚しか知らない中では一番バラエティに富んでる気がする正直傑作だと思います。しかしこの人のアルバムやEPのジャケもいくつか手掛けているTrevor Brownによる例によって暴力的なジャケで買うのをためらってしまいそうなので(店舗でレジに持っていくのも)、このジャケで損をしている気もしなくもないですが、暴力的というならばやはり内容的には合っているのかもしれません。知ってる人には想定内なのかもしれないませんが、ドリルンベース〜ブレイクコアな他人の音楽のブレイク部や自分自身による打ち込みビートさえも、おそらくRecycle系のサンプル分解ソフトか場合によってはそれらソフトも使わず手動でビートを切り貼りしているかもしれない、そんな暴力的なぶった切りのビートや時にベースに、妙にクラシックな(実際クラシック音楽からのサンプルも多いかもしれません)ストリングスなどの上モノや常に不穏な雰囲気のSE的音などが乗るというスタイルでしょうか。中では割とまともな曲ながらやはりドリルン的な変拍子に聞こえてしまう言わばつんのめって乗れないビートになんとなくDボウイぽい歌が乗るという少し異色な歌物から始まりますが、すぐに2曲目で上記のような不穏なクラシック調+ブレイクコアという曲調になるという前半こそ想定内ですが、中盤から3〜8分台の曲の間に1分台の小曲が挟まっていくという本作はそういった体裁自体でもバラエティに富んでるかしれません。小曲にはMisfitsの曲のカバーなどもあり、カバーなど珍しいのではないでしょうか。やはりジャケに勝るとも劣らない常に厭世的な彼ベネスネ氏の世界観の一旦を垣間見させるような代表作にもなるのかもしれませんね。

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