electroultimate
こ、これは…店屋で見つけてその場で小躍りしてしまうようなブツはたまにあり、しかし家に帰ってから実際に聴いてみると「ああ、こんなものだな」とほとんど想定内のサウンドの場合がほとんどの中、これはタイトル通りという意味では想定内ですが、しかしその収集という意味での豪華さには家に帰ってからも踊りっぱなしです。Street Soundsという海賊盤屋に毛が生えたような?UKのレーベルが憧れ半分で本場USのエレクトロ〜初期ヒップホップの12"の音を執拗に集めた1〜22のシリーズを全て網羅のCD2枚+エレクトロに影響を与えた又はエレクトロ自体のレジェンダリーなPV12本収録のDVDの3枚組のようです。まずDVDはもう見飽きたくらいの(笑)12本ですし、そのほとんどはYT等で見れるものばかりなのであまり有り難みはないのですが、中では気になったのは"10 Speed - Tour De France"というPV、タイトル通りのクラフトワークの代表曲でしょうが、10 Speedという謎のグループがカバー(しかもクラフトワークのリリースと同年)という事らしいのですが、どう聴いてもクラフトワーク自体なのですが…PVも本人たち4人が全身黒タイツでレース用自転車で走っているという物。なんなんすかね(笑)おそらくクラフトワーク自体の覆面(になってませんが)グループだったのでは?その次には本人達の"Trans Europe Express"が…あとは個人的にマンパリッシュとジョンズンクルーのPVが比較的高画質で見れて好感でしたが。

さて肝心のCD2枚、しかし鋭い方はお気づきのように、CD2枚にLPとはいえ各11枚づつを.wav/.cda等の無圧縮ファイルでの収録は到底ムリで、結局192kレートのmp3で収録です。その点でDISCOGSでは「音が悪いよ…」「せめて320kにしてよ…」などの意見があり、また反論意見もあるように、少なくとも私は全くその点気になりませんでした。だいたい、聴けば分かるのですが音源はマスターテープからではなく(たぶんほとんどが)、それどころかDJによるタンテでのノンストップミックスであります。そこに音質云々は私は求めません。そもそもラジカセ(笑)での視聴などで満足出来てしまう程度の耳ですし、mp3プレイ可能で高級な?CDプレイヤーで聴くならばともかく、ほとんどのリスナーはこれをPCで聴くのでないかと思います。むしろ少しだけ残念なのは、上記のようにDJによるミックスなので各曲が約30秒〜2分(もしかしtらRadio Edit的物かも)ほど12"のバージョンよりも短くなってる点なのですが、しかしそれももちろん変な?ミックスではなく流しっぱなしで最初と最後だけを次の曲と繋げている程度なので、ほとんどオリジナルのバージョンと言ってもいいと思います。中にはむしろ長くなってる曲などもありますし(笑)

なにか概論的な事ばかりで長くなってますが、内容の解釈的には?これだけの曲(202曲+12PV)を私は一気に聴き、プレエレクトロ(主にDVDのPVの方)→初期エレクトロから黎明期のヒップホップが生まれていく様、という恐らくポピュラー音楽史上では既に周知の事実を実際の音を聴きながら、その流れのようなものが理解ったような気分になれたのが何よりの収穫でした。年代で言うと、プレエレクトロと言ってもDVD収録の曲は年代的には幅がありエレクトロ前のクラフトワーク辺りは1970年代後半〜完全にヒップホップ後のニューオーダー辺りは1980年代前半ですが、CDの方もその幅内であり、恐らく一番多い=「エレクトロ」が盛り上がっていたピークはやはり1980年代初頭ではないかと思われます。しかし個人的にはより初期、このコンピで言っても初期の1〜6くらいまでが大変に魅力的です。何でもそうかもしれませんが、黎明期というのは何だか解からないようなカオティックで何でもありのような、これから何かが始まるという勢いのあるエネルギーに満ちていますね。まあそれはこの2017年に整理されたポピュラー音楽史を見た上という偏見がそう思わせる部分もあるのでしょうが、やはりこうやって実際に聴いていてもそう思わせる何か、は確実にあります。その辺、説明するのが難しくなによりめんどくさいので割愛させていただきますがそう思わされた私は幸福だったなと(笑)そう幸福この上ない瞬間をこんなコンピから頂きました成人の日の三連休に。やはり概論&ただの感想文にはなりましたが、このコンピに私を巡り会わせてくれた神には感謝です。

最後に12"のDISCOGS画像でも。これら全て揃えるとなると多分20万はくだらないのでは…
electroboxed


DISCOGS

(この中から2個は厳しかった…)