Play Masenko Combo
めちゃくちゃマイナーではないながらも、何と言うか英国ロック界と言っていいならば、その中では徒花的な存在だった気がするバンドのコンピを除くとCDでは唯一のオリジナルアルバムでしょうか。コンピの方は目ざとくCherry Redと所属レーベル的な所(Ink Records)から2枚出てるようでアマゾンマーケットプレイスで超安く買えそうです。そのコンピなどと当然何曲か被り、1stミニアルバム的なLPが1983年に、そして本作(原盤はもちろんLPでやはりミニアルバム的+CDボートラで上記1stから一曲を除き収録)が1987年と、そもそも活動期間がその程度のバンドなのでその点はしょうがないのですが、Cherry Redからのコンピは持っていてそれとはあまり被りませんし、バージョンも違い本作の方が長いです。それにしてもその2枚を聴いても一貫した似非エスノミュージックが全面的に展開されています。

どういった経緯でこのような、言ってしまえばヒョロヒョロとした白人が恐らく誰(中近東人)から習うことも無く憧れだけで雰囲気中近東音楽を、それも執拗に奏で続けてしまったのか?は英国音楽七不思議の一つくらいなのですが、DISCOGSを参照して中心人物的(二人組ですが)なJohn Rees Lewisの前に在籍したバンドMedium MediumをDISCOGSだけで聴いた限り、バンド名通りなのか?いかにもなほど中庸というかイメージのしやすいポストパンクバンドの音の中に、おそらくUKダブからの影響なのでしょう、どこかこのC Cat Tranceと同じ匂いのやはり「いかがわしさ」のようなものが共通した気がしたので、もしかしたら彼の中では当然のごとく一貫した流れの音の発展系がこのバンドだったのかもしれないな、と今思ったところです。

個人的超独断分析とさえ言えないようなダラダラした感想ではありますが、そんな事をしたのはこのC Cat Tranceのしたかった奏でたかった音がやはりどうして?と気になってしょうがなかったからです。とは言え本作中でも上記のようなポストパンク〜UKダブ的なテイストの方がエスノテイストよりも大きい曲もあり、ゆえにいっそうポストパンク→似非エスノミュージックという特殊な経緯を辿ったこのバンドのやはり特異性を感じずにはいられません。書いたように、Ink Recordsというインディーズレーベルからとはいえデビューし、きっと当時の時点ではそれなりのセールスもあったであろうこのバンドながらも、それはまるで素人が勢いだけでエスノ系音楽を奏でてしまったような音楽を聴いていると、全く不思議ながらなんとも抗し難いほどの魅力を感じてしまうのは何故なんでしょうか?私の中では、特殊かつ既に隙間という意味でやはり徒花であり、英国音楽の中での一つの特異点にさえ思える神秘的なバンドです。God save the C Cat Trance!

DISCOGS