ligetimessiane
師走って一年で一番苦手な一月だわ(一が多いな)。なんで皆んなして忙しなくなるねん…と。皆んなして意識的にゆっくりすればこんな忙しなくならないんじゃない。しかし誰か一人でも忙しなくしだすと、接点のある隣人もいやが上にも忙しなくなりだし、連鎖反応的というよりも半ば強制的に忙しなくならざるを得ないのだな、水面に石を落とすと輪が広がるように。納期とか締め切りとか12月は撤廃しない?超個人的願望だけど。結局日本人は皆んなで忙しなくなるのが好きなのかもしれん。週末、月末、年末とかの区切りも好きだしね。大晦日って一年で最大の区切りってことなんだな。

なぜか以前にも1枚書いている(同じ独Wergo盤)オーストラリアの現代作曲家Gyorgy Ligetiと仏現代音楽界のビッグネーム?Olivier Messiaenの曲を独のピアニストVolker Banfieldの演奏による盤のようです。まずは一曲目Ligetiの濃密かつ緻密かつ怒涛のように、まるでAI搭載の自走式の精密な殺戮マシーンが迫ってくるような曲と、そんなものを恐らくとても正確に(正直筆者には間違ってるかも判らないくらいのピッチ)譜面通りなのか弾きこなしているピアニストBanfield氏の超絶な演奏技法の前に戦慄をすら覚えます。元々Ligetiの曲はそのような精密機械のようなポリフォニー(多声音楽)を得意としている人らしく(MicroPolyphoyとのこと)その真骨頂のような曲では?とド素人は思ってしまいましたが、その後はさすがにその一曲目ほどではないものの、現代音楽なりに現代的な不安と不穏な響きをピアノだけで表現しているこのピアニストの再現力とやはり技量には脱帽の曲群です。対して、メシアンの方は同様の現代性は感じながらもLigetiほど濃密(Condenced)な曲ではないので、人によってはこちらの方が幾分落ち着いて聴ける曲群かもしれません。両者(Ligeti、Messiaen)ともに曲によっては又は曲中に静寂な部分もある曲もあるので、全体的には少なくともうるさくはないと思いますが、いずれ同種の不安感を煽られる、文字通りメランコリック(鬱な)雰囲気の言わば典型的な現代音楽という所でしょうか。それにしてもやはり一曲目の戦慄と旋律が走るような曲の凄さと正確な演奏に勝るインパクトは、狭量な筆者は他にあまり知らないような曲ではあります。しつこいですが(笑)濃密な一曲です。

DISCOGS


(奏者違いでこっちのほうが緊迫感ない気がする…)