halfmute
タキシードムーンの1st+何枚目かのEPをカップリングしている盤のようです。

まずミロのような抽象絵画のジャケが素敵なので、有名なジャケデザイナーPatrick Roquesという人によるものでタキシードムーンの盤も多く手がけているようですが、以下のような意味で奇しくも内容と合っている気がしてます。恥ずかしながら1stは初聴きなのですが、想像した以上にダウナーですね。古い言葉で、これがアートロックというものか?と思いましたが、なにより1stにしてこのサウンドという、ダウナーと言うよりも非常にテンションや体温まで低そうなサウンドでよくデビューしようとしたな、と変な感心をしてしまうのですが、しかし今何度か聴き込んでいる内にこれは中毒性のある、ある意味危険なサウンドだなと思ってきました。これを確信犯としてデビューリリースとしてしまうという、この人達自身や(いたか分りませんが)フィクサー的人や周りのスタッフ等ブレインなどのインテリさ加減と大胆さや自信などに感服します。これはかっこいい(笑)上記のような意味でクールな音楽ですね。

米国のNY(彼らはサンフランシスコ出のようですが)始めの所謂、アバンギャルドと呼ばれがちな音楽はいまいち信用してない筆者ですが(具体的で単純に言えば頭でっかちの気がして)この人達は何か説得力のようなものがある。難しくて上手くいえませんが、アバンギャルドな中にもどこかポップな感触がある所がそう思わせるような気がします。そう逆に言えばポップな感触が全く無いアバンギャルドに限らず音楽は所詮独り善がりと思われてもしょうがない気がしてきます。そんなようなことを思わされたやはり癖になる音楽でした。タキシードムーンはやっぱり凄いわ。ちなみにこのEPカップリング盤自体はどうも入手困難なようですが、その他アーチスト(サイモンターナー、フィータス、アクサスマブール等)によるなんとリミックス盤との2枚組再発盤は入手容易のようです(EPの方も1stと同路線でいいけどね、アルバムの前年1979年録音のようなので)。

DISCOGS