何個か前でTrevor Jackson氏監修コンピのタイトル(もちろん収録)で思い出したように、このバンドのライブ盤などを除くと実質3rdアルバムでしょうか。とりあえず商業的には一番売れたアルバムではないかと思うのですが、しかし本人たち(というかGraeme Revell)自身は抹殺したいアルバムのようで、なかなかCDで再発されなかったようですが、もう何年も前(2008)にやっとCD再発された盤のようです(ちなみにAlfa Records、Mute、Grey Areaからの3枚組ボックスセットには本作を飛ばして4th「Zamia Lehmanni」の方が収録)。しかし商業的には一番成功しただけあって、本作を好きな人も多そうでアマゾンレビューでもだいたい好意的なレビューのように、たしかに今聴きとさすがに特に音色面や打ち込み具合がもろに80'sしていて何か当時のファンク〜エレクトロ〜初期ヒップホップのテンプレートのビートを聴いてるような気がしてきますが、Graeme Revell氏が公言しているように、それらジャンルを巧妙に模倣し当時の米国等のマーケットへ売りに出た確信犯(作)だったのが本作かもしれず、そう思うと良く出来たそれらジャンルのイミテーションのようにも聴けます。例えば"High Tension"のベースラインはChic"Good Times"のパクリであり、その前後のボーカルで♪Dance Dance Danceや♪Good Times Bad Timesなどと歌っているのはそれらジャンルへの皮肉のようにも聴こえます。そんな本人たちには不本意な作品のようですが、インダストリアル経由だったが故に、本作が後のニュービートやEBM等へ与えた影響を思うと、計り知れないほどの価値がある作品ではないかと思います。なにより単純にかっこいいです。

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