thevisitor
最近ニュースでみて吹いた造語?ネコノミクス!なんでも2兆円産業だそうですね。でもペット全部含めてじゃないかな。そういえば昨日2.22は文字通りネコの日だったとか。それにしても日本人は造語がお好きというか上手いね。世界的にもこれほど既成の言葉、言語を良くも悪くも好き勝手にいじって現時点になんとなくしっくりくる自分たち流に加工する民族も珍しいのでは。ゆえに言葉の流行り廃りも早いけどね。大昔からよく言われてるように発明は苦手だけど、よりよく加工し改良する技術は世界一かもしれんけど(でも一部承服できないけどね、発明も一流でしょう!)言葉まで加工&改良?するからね。和製英語化とか略語とかも。あんまり浮かばないけど(笑)例えばコスパとか?でも最近知ったとりまとかどこいな(どこの田舎?らしい、2ちゃんねる語?)など、ああいうのは嫌いだけどな。略しすぎだろう。

キリングジョークからジ・オーブへ、とはなんとなく偏ってる連投なのですが、まあファミリーみたいなものですよね(キリングジョークファミリー?Aパターソンはユースのローディーをやってたこともあり)。本作はブートレグなのが申し訳ないんですが、こういった物を取り上げていく事にもなにか意義はあるのだろうというエントリーです。どうやら正規リリース曲は無いようで、The KLFやSteve HillageやColdcutとのラジオなどでのライブセッションで半分、正規リリース曲の別バージョンで半分という所でしょうか。別バージョンもファンにはたまらないのであろうと思うのですが、個人的には本バージョンとの聴き分けほぼ不能というよりも、聴き分けするのもめんどくさいくらいほとんど同じようなバージョンに聴こえます。しかし"O.O.B.E (Pool Mix)"辺りはもともと好きな曲ということもあり、虚空のスキャットならぬ虚空のスペースジャムとでも言うか、ケミカルながらもこの浮遊感はまさにジ・オーブ流アンビエントの最良の瞬間だったのかもしれない、などと思ってしまいます。やはり本盤の目玉は上記三者とのコラボであろうと思いますが、The KLFのはどうやらAパターソンが正規メンバーだった頃のセッションのようで、気心の知れた連中によるリラックスしたライブ(セッション)に思えます。SヒレッジのはおそらくSystem 7"Sunburst"のこれも少しラフな別バージョンだと思いますが、故にか、よりダイナミックに氏による例の浮遊感溢れるギターが炸裂しているのでSヒレッジ/System 7のファンにはもしかしたらベストバージョンになるほどの曲かもしれません。しかしやはり本作での問題作はラスト、コールドカットとのコラボ曲でしょうか。タイトル通りUKのパイレーツラジオ局Kiss FMでのライブセッションのようで、所々ジングルが入ったるする所なども臨場感があってよいのですが、なんといっても恐らくコールドカットとAパターソンの三人でいったい何台のターンテーブルを駆使しているのだろう?とさえ想像を豊かにできる圧巻のセッションでしょうか。めくるめくようなネタ連続でUKのメガミックスカルチャーここにあり!とでも言えそうな一曲です。

しかしメガミックスというならば本作全面的にメガミックス的要素はあり、ジ・オーブ流のいわゆるアンビエントとメガミックスの幸福な融合というよりも、Aパターソン、KLF、コールドカット、もしかしたらそれら元祖的存在かもしれないSヒレッジも含めた、メガミックス→アンビエントへと流れていった一部の連中の大げさに言うと英国音楽史ももしかしら垣間見えるような盤でさえあるかもしれません。ちなみにほぼ同内容の「Anthology 2」というやはりブートレグも昔書いてるのですが、「Anthology 2」がいま手元に無くDISCOGS等クレジットを見る限りではこちらの盤の方が数分長いようです。というじつは昔書いた「Anthology 2」のレビューが不甲斐なかったので再レビューしたかったというのが本エントリーです。

DISCOGS