bestofDSR
これを見つけて小躍りしたいところでしたがそれは抑えてしかしおお…と声は出してしまったマイアミはディープハウスレーベルDeep South Recordingsのコンピです。いろんな意味でどう書いたらいいものかと思うのですが、とりあえずディープハウスとは言え(この冒頭の時点で悩んでるのですが)独特でいわゆるニューヨーク系統のそれとは全くというほど感触が違うのではないでしょうか。それはこのDSRから巣立って行ったと言っていいMurkの二人によるMurk Recordsの衝撃的な出現がエポックメイキングな出来事だったように、やはり最初にその衝撃波を地理的な意味でも直撃を受け、まさに衝撃と嫉妬ゆえの反発感などを覚えたのがNYクラブシーンだったはずであり、その後おもにハードハウス方面でMurk流のRawな音色や独自のトライバルな感触(やはり地理的な立地条件から言うとより南米に近いわけであり)のラテンが入っているビートとアレンジなど真似するものも多く出てきた気がします。まああまり独断分析めいたことを今するつもりもなく(笑)そんな二人が巣立って行ったというよりももしかしたら捨てられた方になるのかもしれないDSR、その二人がまだ在籍していた頃の初期から黄金期の個人的には非常に貴重な12"音源からメインミックスであろう、やはりDSR流でディープハウスと言うにはテクノ色が大きい、しかしこれもディープハウスであろう言わばマイアミディープハウスのやはり黎明期から最も良かった頃になってしまうかもしれない珠玉のマイアミディープハウスコンピと言える盤を見つけて、熱く(かな)語りたかったエントリーです。690円也!まあやはりあまり熱くも語ってもいないのですが、それは筆者の能力の限界であり、とりあえず本作を語るには筆者の能力が足りなかったと言うくらい、貴重にしてマイアミにこんなシーンがあったのか…といまさら思わされる名コンピです。それにしてもマイアミは独自のエレクトロとそこから派生したかもしれないマイアミベースサウンドといい、DSR→Murk系統の独特すぎるディープハウスといい、米国音楽七不思議とさえ思う地方都市じゃないでしょうか。あとはマイアミバイスかな(笑)そんな物からの印象で光と影の都市だと勝手に妄想してます。実際格差も凄いのでは。そういえば喫茶店のマイアミには何年も行ってないな。

miami
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