wasted tears
さて私なりにジーザスクライストのバースデーねたに乗ってみようか。近年でも稀に見る暖冬の12月の今日24日も先ほども外に出てみたが、ニュース等でもさんざん言ってるように考えられないような暖かさ。気持ち悪いほどである。少雨だったのだが(関東南部)これではヤマタツ「クリスマス・イブ」のような状況にはなりようもない、ということでもう一つのクリスマスイブアンセム、浜田省吾のこの曲である。歌詞にはまったく同じような部分があるのだが…

収録アルバム「Wasted Tears」は、アマゾンなどを見ると氏のオールバラードアルバムとして当然のように評価が高い。何故か所有の本作、いま一度聴き返してみる。一曲目"LONELY−愛という約束事"のイントロであるオーケストラによる荘厳でロマンチックな導入から、ベタベタにブルージーなエレキが唐突に入ってくる所など、良くも悪くも度肝を抜かれるほどである。その後もこの曲は上記エレキが大活躍なのだが、氏の恐らく(ファンではないので)ルーツと言うよりも抽象的なずるい言葉で言ってしまうと、本質はブルースなのだろうとこの曲を聴く限りでは分かるような気がしてくる。1曲ずつは厳しいので主な曲を上げていくとアマゾンでは名曲が再アレンジで台無しにされてるように書かれている3曲目"BREATHLESS LOVE"などは私は書かれている原曲を未聴なので(現時点では。この後聴いてみようか…)しかし軽い!と言われているアレンジがむしろポップスとしては良いのではないか?と思ってしまう。ちなみに本作は再アレンジ曲集の趣旨もあるようだ。続くよりスローなバラード"悲しい夜"などはブルースよりもジャジーと言えそうでどこかスタンダードジャズをさえ思わせる中々のジャズボーカル曲ではないか?と思われる。

J-POP調の"ロマンス・ブルー"を挟み、そして来るイブアンセム"MIDNIGHT FLIGHT−ひとりぼっちのクリスマス・イブ"は、やはりこのアルバムの後半開始にして一つの山場であろう名曲だ。サビの「ひとりぼっちの クリスマス・イブ こごえそうな サイレント・ナイト」という恐らく誰にでも訴えかける言ってしまえば汎用性が高い直球の歌詞に、あざとさとなど微塵も無い氏の大胆さには脱帽するほどであり、ここにも恐らく多くのリスナーが惹き付けられる氏の本質的な魅力の一旦を垣間見るようだ。しかし、そのサビ後の再Aメロにて「しばらくニューヨークで ひとりきり 東京で もう生きてゆけない」と持ってくる所には氏なりのスノビッシュ的美学を感じなくもない。つまりサビで心にグっとくる直球を放っておいて、次の瞬間これは飽くまで私小説的な俺の歌なのだ、と突き放される流れが、実はまたこの曲の魅力になっている気がする。そう共感と憧れを同時に内包してしまった故に名曲足り得たと言える。次曲"傷心"もまたジャジーなナンバー、その後3曲は正直、普通の浜省節バラードではないだろうか?

まあ飽きたので(笑)この曲自体はアニメの「ピンポン」で非常に上手く使われていたので感心して強く印象に残っているわけです。そのシーンも載せましたよ。でもこれだけ見ても前後関係分からない人にはさっぱり?かもね…ちな松本大洋は画をはじめにアクが強すぎてそれほど得意ではないのですが、アニメ版「ピンポン」はいわゆる天才vs秀才=天才にはけして敵わないというベタで古典的なテーマだったので見れましたね。クボズカの映画版は未見。

DISCOGSには無し(なってねえ…)


オマケ