ontherise
このバンドの出世作ではないでしょうか、そう思うとタイトルとジャケはまさにそれを予感させていた物であると妙に感心してしまいます。アルバム的には4作目に当たるようで、I〜IIIと味気のないタイトルの前3作は当然のように未聴であるのですが、しかし本作ではオリジナルLPリリース時にはA面をもう当時飛ぶ鳥を落とす勢いであったろうJam & Lewisがプロデュース、B面をGene Dozierという恐らく大御所プロデューサー(ex.Gamble & Huff関係者とのこと)がプロデュースと分かれており、言ってしまえばB面がそれら前3作の流れを継ぐいかにもファンクバンド然とした「以前の」サウンドに対して、A面は例のチープな打ち込みドラムマシンをベースにしながらもA面3曲だけでもバラエティに富んでいる思うバラードからミドルテンポ〜アップテンポのファンクのサウンドを展開しているという、A面×B面と実に対照的にして過去のいかにもファンクバンド然としたスタイルから脱皮し、売れっ子プロデューサー(Jam & Lewis)を迎え彼らのトレンディなサウンドを取り込んで結果論かもしれませんが群雄割拠の80'sの世界で生き残っていこうとでも言えそうなやはりタイトル通りの決意のような物さえ深読みできてしまうアルバムのような気がしてきます。

しかし今現在の2015年に聴いていると、どちらのサイド(面)とももう同じくらい古き良きサウンドとなっているわけで、もちろんどちらのサイドにもそれぞれの良さがあり、A面で言えば2曲目の超ヒットにして代表曲であろう"Just Be Good To Me"のもう当時のようなアーバンな感じはしない言わばイナタいミドルテンポファンクはいつ聴いてもと言う以上にもしかしたら普遍的なサウンドになるかもしれないとさえ思い、B面でいえばB1(CDでは4曲目)のもしかしたら当時の時点ですでに古臭かったかもしれないデンデケとしたシンセベースが印象的なディスコナンバーなどにさらに1970年代のディスコ黄金時代に思いを馳せてしまいそうな曲等々と、やはりどちらとも聴いているといろいろな意味で非常に興味深いアルバムかもしれません。そんな時代の端境期の特に米国R&Bシーンの一つの象徴的なマイルストーン的アルバムではないのではないでしょうか。

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