inroughterritory
4ヒーローの1stのようですね。しかしここには後のドラムンベース四天皇(あとはわからないG,R,L?)としての面影が全くとは言わないまでもほとんど感じられません。一言で言ってしまえばブレイクビーツ音楽になるのでは?と思いますが、やはりドラムンでも、その前身であろうジャングルでさえなく、UK(の特にブラック系?)にはありがちな雰囲気なのかもしれない、どこか野暮ったいドッタドタとしたようなどこぞのブレイクビーツネタをループした物を土台に上モノやサンプリングなどで肉付けしていったような音楽だと思います。しかしそれが何故か魅力的です。今はもう聴けないような音楽というか、正確に言うともう誰も作らなくなったような音楽かもしれません。ゆえにしばらくぶりに飛び込んできた福音というか(?)特に早く情報量たっぷりの今風の音楽にやっと慣れてきた筆者の耳にはこのぼのぼのすかすかの音楽が逆に心地よいです。そう実際にスピードも遅めでミドルテンポにさえ感じてしまい、やはりこの後高速化してジャングル、さらに高速になりドラムンベースになっていくとは、この時点では想像できないような音かもしれません。私は好きなんですが、でも一般的リスナー(よくはわかりませんが)にこれが面白いと思える人がどれほどいるだろうか?という部分は甚だ疑問ですが、しかし上記のような変遷をたどっていくそのまさに原石のようなルーツの音楽という意味での歴史的貴重性は高いのだろうとはほんとに思います。いろんな意味で貴重であると同時に、こういう音楽はこういう盤でしか聴けないという意味では大変な奇盤であろうとも思うのです。はっきりいって奇妙な音楽。

DISCOGS