jets
米国の80'sの代表的グループの一つじゃないかと思うジェッツの1stのようです。ファミリーグループのようなんですが、米国R&B系グループの経緯としてはありがちかもしれない冴えない?コーラスグループがひょんなキッカケ(それはわからない)で、クラブでの出来がよかった時にでも業界関係者自身が目撃かまたは噂を間接的に聞きつけてデビューまで漕ぎ着けたような匂いがこのグループにもします。しかし1stにしてこの出来とは、やはり上記のようなデビューしただけで消えていった凡百のグループとはすでに一線を画している出来で、聴いていてもこのアルバム自体80'sを代表するような作品になったのが分かる、1stとしては恐ろしいほど隙のない完成度です。1曲目の"Curiosity"からも多少うかがえますが、特に顕著なのは彼らに限らず80's名曲の一曲だと思う2曲目"Crush On You"で同時代攻勢を極めていたラテンヒップホップ(フリースタイル)からの多大な影響がうかがえる連符(連打)系の打ち込みでドラムマシン音やシンセベース音がモロ出しのサウンドに少し切ないようなメロディーが乗り、言わば米国青春歌謡のR&Bとしても代表的な曲になったのでないでしょうか。次曲は米国R&B系アルバムの宿命ながらチークタイム仕様のバラードですが、それとてティーンエイジャー向けとしては許せるような、当たり前ですがミドルテンポの好バラードとして聴けてしまいます。その後もその2パターンと若干ロック色があるロックポップスのような曲など構成されてるアルバムですが、収録曲もLPバリバリ現役時代としては普通の曲数ですが、その後のCD台頭期としては少なく感じてしまう9曲ながら、ゆえにアルバム制作に厳選した曲ばかりという印象で、聴いているとレコード会社、芸能マネジャー、プロデューサー等関係者がこのグループに賭けた期待の大きさも分かるようなやはり80's名盤の一枚だと思えてきます。

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