soshite
原田知世さんの数あるアルバムから何故かあまり評判が宜しくなさそうな本作、そうか…どんなもんじゃろかいな?と一聴、3曲目までは後藤次利アルバムプロデュースという先入観からか、想定内ながらしかし原田知世というアイコンを抜きにした1990年代なりに優れたJ-Pop(結局抽象的になりました)という印象。4曲目が頂けない…チャカポコとしたテクノポップ調のテイストはありながらも、明らかなほどアルバム消化曲のような曲を挟み、次のまたシリアスめのアーバンなJ-Popは中々。しかし辛口なアマゾンレビューでも触れられてるように続く「コンセプト」がまた頂けない。作詞秋元康、作編曲後藤次利のやはりおニャン子クラブの為のような楽曲は、全く原田知世である必要性がないという以上におニャン子クラブが歌うべき曲でしょうか。しかし原田本人の作詞作曲(編曲ゴツグ)の7曲目「逆行の中で」も先入観かもしれませんがどことなく拙さや危うさを感じながらも、故にかもしれない言ってしまえば少女性を感じるような曲で、もしや個人的ベストトラックか?と思うほどです。ちなみに次点は知らない人たち(川村真澄、安川ひろし)詞曲(編曲ゴツグ)の「笑っていたナース」(笑)で切なさと原田さんの萌える歌声という意味ではベストかもしれません。最期までこの調子でダラダラと書いても何なので端折りますが、続く詞秋元、曲小室哲哉、編曲ゴツグの「家族の肖像」が上記私的ベストの2曲と対照的なのですが、言わば悪い意味でのプロっぽさがやはり本作のネックのような物になってる気はします。ただ、原田知世のアルバムという先入観を捨ててもし聴けたならば(かなり難しいですが…)これはこれでやっぱり1990年代の時代の雰囲気、バブル崩壊前夜〜崩壊直後と言ってもイイのかもしれない、そんな当時の余熱が残っていながらも冷めつつあるような一種の物悲しさすら感じ取ることが出来そうな、もう言ってしまえば時代を感じられるアルバムとして優れた作品として聴けます。個人的にはヘビロテ可能アルバムです。ジャケも好き。


(YTにはおそらくこれしかありましぇん…しかもシングルバージョンの模様、ヒット曲?)