aguirre
サッカー日本代表の新監督の名前に反応してこのエントリーですが、やはり実況板など見ていてもアギーレと言えば『アギーレ 神の怒り』だよな、というレスを何度も見かけましたね。それはともかく、ヴィルナーヘルツォーク監督の同映画のサントラにもなる本作、映画自体ご覧の方もいると思いますし、ここでは本題ではないので一言で言わせてもらうと基本的にはロードムービーですよね。詳しくないのですが個人的印象ではヘルツォーク監督の作品はやはり基本ロードムービーが多そうで、しかし人工的な方向ではなく大自然の中で迷走し、いつしかというかラストには幸も不幸超越した仙人のような境地に至ってしまうというような、これまた暴論ですがどこか日本のお遍路さんにも通じるような、言わば精神性が高い映画なのだろうと、『アギーレ 神の怒り』も代表作と呼ばれるだけあってまさにその路線ではないかと思います。やはり映画内容は本題ではないので端折って言うと、主人公アギーレは我々そのものとなんら変わりなく、彼の行く行程によって我々庶民の人生を監督が映画的に要約して観せてくれる、やはり世界的名画の中の一本なのだろうと偉そうに思います。

さて本作、サントラの場合の常套句として映画をいっそうドラマチックに盛り上げた、この音楽がなければあそこまでの名画にならなかったであろう、この音楽以外には考えられない、出しゃばることもなく効果的に用いられた等、どれでしょうか?これらを書いておいて私はそれら全てが当てはまりそうな気が今にして思えてきます。ヘルツォークの映画には切っても切れないほどの言わばおしどり夫婦のような関係ですらあるポポルヴー、あまり時間もないので?言ってしまえばやはりポポルヴーの音楽といういくつかのピースが嵌ってヘルツォークの一連の名画と成った、と思えてきます。そして映画を全く抜きとして聴いても立派なポポルヴーの作品として聴けるのは本作においても勿論の事です。音楽、映画ともに、どちらもスピリチュアル。ま、実際に観たり聴いたりしてもらうのが一番です↓

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