ふきのとうベストヒット
このバンド(デュオ)のベスト盤のようです。もちろん詳しくないんですが、ほぼ全処分してしまったアナログにはこのデュオの7"は少なくとも4枚はあったと思います。そんなことでB面曲はともかくこういったベスト盤で再び出会えるのはまた感慨ひとしおで、それらをざっと聴ける便利な盤として長宝してます。しかしこのデュオは詳しくないながらも、やはりなんといってもこの盤でも1曲目「白い冬」の中でも突出した出来と、そこまでは行かないまでも失恋ソングが多いのでそれも当たり前かもしれませんが、メランコリックなフォーク→ニューミュージックの過渡期を感じられる言わば、お洒落フォークソングの秀曲ばかりだと聴いていると思われます。もちろんベスト盤なので当たり前ですが、だとしてもこのデュオの特徴かオリジナリティなのかもしれない部分、失恋ソングでメランコリックな雰囲気ながらも、そこから復活する兆しが必ず感じられるような、ポジティヴさと希望とさらに爽やかさがある、私的には好印象の秀曲群だと思います。こう書いてしまうと、よくある(あった)タイプの特に1970年代の後期か晩期のフォークソング、なのかもしれませんが、これまた当たり前過ぎてすみませんが、もはやその辺は個人的嗜好性の問題というか、フィットするかどうかいわゆるフィーリングが合うかどうか、もはや好き嫌いのレベルの音楽の問題かもしれません。私的には勧められますし、やっぱり「白い冬」は稀代の名曲だと思ってます。

DISCOGS(「白い冬」シングル)