Comme A La Radio
こ、これは…あまりに有名なアーチストだと思うこの人、しかしなにか敬遠してましたが、今日、買っておいてやはり寝かせておいた本盤を聴いてしまってびっくり、たしかにアヴァンギャルドな要素はあります。なにせ米国フリージャズの第三世代(一、二はよく知らない)とも言われるアートアンサンブルオブシカゴ(以下AEC)と、今となってはフランスを代表するような歌手兼アーチストでもある彼女と盟友アレスキー氏?との歴史的、奇跡的コラボ盤という事なのだと思います。ちなみにはレーベルはピエールバルーのSaravahからだったようです。個人的な先入観としてアヴァンギャルドのアナログコーナーにて次作の怪しげなジャケ、とはDISCOGSなどで見てもらえば分かりますしここをご覧の皆さまなら知ってる人も多いでしょうか、画質の悪い(画素数の低いような)パフォーマンス時のショットのジャケを見ていたものでやはり高名な人ながら何か触れてはいけないような雰囲気だったで敬遠してたんですが、しかし本作はアヴァンギャルド要素は低いらしく、また実際私も聴く限り、やはりAECが彼女よりも表に出てくるような瞬間にはそう感じるので全くとは言いませんが、そういった瞬間以外、音楽としてかなり聴きやすいおそらく基本的にシャンソンのアルバムと言ってしまってよいのではないか?とジャンル門外漢にはそう思えた盤でありました。少し言い換え的ですが、たしかに上記のような瞬間などには取っ付き難いような場合によっては難解な印象を人によっては受けるかもしれませんが、基本的には馴染みやすいポピュラーミュージックなのでしょう。しかしいわゆるポップスにありがちな表層的で直情的で訴求力が高いというような簡単に言えば薄っぺらい物とは百万光年も深いような、味わい深くゆえに何度でも聴きたくなるような音楽としての豊かさは圧倒的な違いだと思われます。いや屁理屈をこねくり回すような分析はあまりしたくない、これは「発見」でした。凄い人達による凄いコラボによる凄いアルバム。個人的蛇足印象ですがどこかニコのアルバムと共通点が多そうな印象で、どことなく声も同じ系統のような、これで
ハーモニウムでもでばって?聴こえてきたらフォンテーヌ嬢を今まで知らなかった私などはニコのアルバム?と勘違いしそうなほどでしたね。そう両者個性的な…いや凄い美人だね。

brigittefontaineDISCOGS