triptych
あまり間を置いてやってもしょうがないので、というか忘れられてしまうので、我が少ない自称専門分野の一つ、女子ではない立派な大人の女性達なので(笑)電子音楽女史の第二回目はエレーヌラディグー氏(読み方間違ってるかもしれません)。氏はどうやら40代に入ってからフランスからチベットへの留学生グループに一員として現地にてラマ教のグル(と言ってイイんでしょうか?)に教えを受け数年間の修行?の後、母国やアメリカの音楽系大学にて、ラマ教的瞑想法の一環や一助としての電子音楽をクリエイトするようになったとの事、恐らく。そういった背景はこういったサブテキスト的で、例えば音楽療法の類などでのツールとしての音楽に近いような用法も帯びているようなので、あまり背景などにこだわらない筆者でも、一応聴くときの一助として書いておいたほうが良いと思いました。しかしだとしても先入観になりかねないのかもしれない、氏がおそらくどこかのコンサートホール(初演のホール?)の末席にてボッチ状態がなんとももの悲しげかつ、ただならぬ孤高感も漂わせるジャケが印象的な本作は、また一情報的にはなってしまいますが、いわゆる四大、空気火水土からインスピレーションを受けて作曲演奏されたという、しかしタイトルは「三連作」というように3パートに分かれている作品です。Part 1が一番それらしい寄せては返す波のようなホワイトノイズ的な通奏音の序盤から、徐々に人工的な低周波発信音へと変わっていく様が聴きどころかもしれません。Part 2,3はPart 1と比べるとより高い周期の電子発信音による、DISCOGSやアマゾンにも書いてあるのでドローンの2曲なのでしょう。なので個人的には、四大を自然の代名詞的な物だとすると、正直あまり自然を連想するような音ではないようにも思えます。ただもちろん氏のような深いインスピレーションは持ち合わせていないので、氏の中でこういった音がどのように自然と繋がっているのかは知る由もありません。一応氏の演奏スタイルのようなことを書いておくと、どうやら画像など見てもそのほとんどは往年の銘機らしいARP 2500シンセサイザーと当時のオープンリールテープを駆使したスタイルのようです。もうしわけないお時間の関係で?この時点では全く書き足りないので、氏については再度他作品にて書き足したいと思います。特にビジュアル面(笑)です。しかし約束してイイんだろうか。

DISCOGS



triptych2全曲試聴可