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得意のDISCOGSを見ると詳しそうな人が1stを推してるんですが、個人的にはこの人の2ndに当たるのか?こちらのアルバムです。特別馴染みがあるわけではありませんが、ここに収録の2曲目"Loneliness"はクラブ超ヒット曲にして、私的にも思い入れがあるかもしれません。まあクラブ現場で何度聴いたことか、ということもありますが、もう10年以上も前でしたか、出始めの頃はかかると誰もがおっと反応してたと思います。ダフトパンクや自分レーベルRouleからのStardust等のヒットによって流行り始めたフィルターハウス系統の曲だと思いますが、この頃にはもうすっかり定着しすぎて、ああまたか…とは思いつつもこういった出来の良い曲にはまだ需要があったのでしょう。しかしクラブ音楽の世界?というのは今日新しくても明日はもう古臭くなってるほどのある意味、いやまさに水商売=水物の因果な商売で、この曲もかかり過ぎたのかあっという間に飽きられ消費されて誰も反応しなくなっていったように思います。それから10年以上経った今、改めて聴いても確かににもう何も反応できませんでした。しかし、アーカイヴスのような曲ではあり、またこのアルバム全体を通して聴いていると全曲フィルターハウスというわけでもなく、当たり前ですがこの人なりに緩急も考えたアルバムの流れになっているかもしれないな、とアルバムとしては今でも評価できる作品だと思い、書きました。ちなみに彼はドイツ人でアルバムタイトル「MUC」とはミュンヘンを示す都市及び空港コードとの事(ジャケも荷物用タグでしょうか)、そんな1曲目の典型的フィルターハウスのビートとルフトハンザ航空の機内アナウンスからドイツクラブめぐりの旅にも行けそうです。但し10年前のですが。ところで発売国によって盤バージョン違いもあるようなので注意です、特に"Loneliness"が短い盤もありますので。かくいう私のUK Data Records盤もそうですが…まあ私はマキシを持ってるのでイイんです(笑)まあそれもこれも今更…ですが(笑)

DISCOGS