obsoletesystems
電子音楽女史は意外と専門分野の一つなんですが、と言っても筆者のことなので押さえてるのはPauline OliverosさんとElianeRadigueさんとこのLaurie Spiegelさんです。まあその3人を押さえておけばOKかなと、やはりまあモグリかニワカなのかもしれませんが、そもそも絶対数があまり多くない分野かもしれません。そんな貴重な一人なんですが、3人のそれぞれの特徴はいつか講義するとして(笑)先にこの人の場合を言うと、中では最も機械/機材/コンピューター/ソフトウェアオタクかもしれません。それら多数のハード&ソフトを駆使した、オタクゆえのたぶん偏執的なまでに様々な組み合わせる実験やプログラミングを時にベル研究所やAT&Tなどで繰り返し、いわゆるノイズではない極めて音楽的な方向で、時には非常に美しいまでの電子音楽を奏でてしまう、というのがこの人なのかもしれません。3人の中では最も解かりやすい音かもしれませんが、それが上記のようなまさに実験室での実験によって生まれたとすると、なにかとても驚くべきことにして素晴らしいことに思えてきます。もちろん電子音楽なので、音色的にはいかにもなピコピコ音(失礼)や発信音も飛び交いますが、それも上記3人全てに言えることなんですが、でも上手く言えないのに言ってしまうと、当たりが柔らかい感じ、硬水ではなくお湯が柔らかい軟水のような感じ、その辺はやはり女性ならではないでしょうか。好き者にとってはそんな所もたまらないのです。この盤は言わば彼女のベスト的な側面もある1972〜1983年の作品集のようです。タイトル「旧式のシステム」というのは自虐的なようでいて、自分が行ってきた事への自負のようなものを感じます。

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