ragingsouls
このバンドの実質3rd(仮1st的ミニアルバムも含めると4th)になるアルバムとのこと、2nd(3rd)も持ってますが、しかし買っておいて未だに聴いてない我が家のお蔵入り盤の一枚として有名なのですが、そんな者ですが、この3rdは一聴駄曲らしきものも見当たらない未聴き込みの現時点では傑作と思えます。ノリの良い一曲目は正攻法のようで、とっぽい感じのボーカルとノイジーなギターなどにDボウイの曲のようだと思いましたが、おそらくこの人達はきっとファンに違いないです。その後も正攻法と言えば正攻法かもしれず、一曲目ほどの勢いはありませんが、しかし順調にペースダウンというかアルバムという作品の中へ誘っているかのようで、彼らの狙い通りに引き込まれていきます。そして4曲目にて名画「ベルリン天使の詩」の挿入歌ともなった"When I Go"にてメランコリックな意味での一つのピークを迎えますが、その前3曲目でもその路線は表れてるように出身地であるイスラエルにルーツを持つ彼らによる、どこか中近東の旋律が見え隠れする、しかしロックバンド形態の演奏でそういった雰囲気を奏でているような所には、やはり中近東〜中東〜時にアフリカのバンドがヨーロッパ方面のいわゆるロックミュージックに憧れて、そしてそれをある程度極めてしまったようなそんな完成型がこのバンドなのかもしれないと素人としては思えてきます。要するに好きさ加減も筋金入りなんではないでしょうか、中近東〜アフリカ出身のバンドがまずフランス辺りに移民してそこでまずロックバンド的な事を試みて、その後より奥地?のドイツやイギリスやこのクラムドディスクのようにベルギーなどへと深くそして彼の地からより遠くへと分け入って行った、というような凄み感じる名バンドであったと、3rdを聴いていると思えてきます。簡単に言ってしまうと、そういったストイックさが半端のないバンドだと思いました。これは2ndもこの後すぐに聴かねばと思わされました(しかしまだ未聴…)。

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