fromatob
これはエエわ(笑)もうしわけないくらいスルーしていた中古屋の常連さん、ニューミュージックの1st&2ndの2CDのようです。それも各ボートラ入りということで、店屋で1000円で見つけて誰よりも時代の先取りじゃなかった横取りされる前に確保です。しかし曲りなりもレビューもどきを書くためには両盤つまり1st&2ndをボートラも含め一通り聴かねば読んでいただいてる諸氏に失礼なので今鋭意聴いとります。そんなことはどうでもよかったのですが、まあそれくらいのボリュームなのできついんですが、いやこれほど幸せな修行も他にはないくらいです。もちろんトニマンことプロデューサーとしてのトニーマンスフィールドの仕事は少ないながらもいくつか聴いてはいました。特に好きなのはネイキッドアイズで、恐らくアーチスト本人達よりもエレクトリックを大々的に導入し、それをポップミュージックとして全く違和感ないアレンジにて聴かせてしまったのはトニマンの代表的な仕事の一つではないんでしょうか。後は知ったかぽく言ってダムド自体と、それ以上にリーダーキャプテンセンシブルのソロでの大成功はやっぱりこの人のエレクトリックなアレンジ能力がなければ成し得なかったじゃないかと思います。

そんな本人のバンド、ニューミュージックはやはり中古屋の常連さんであったのと、プロデューサーとしては凄いかもしれんけどとかく自分のプロジェクトとなるとがっかりしたりするんだよな…などと聴かず嫌いで今までいたという経緯ですが、本日上記のボリュームでとんでもない2枚のCDを立て続けに聴くという幸せな修行をさせてもらい、一言、意外とエレクトリック色は大きい印象はなく、言うなればエレポップならぬエレアコポップだな、と思ってしまいました。皆さんそれでよろしいんでしょうか。蛇足的につけ加えると、AORぽくもあり、軟派でもっと言ってしまうと軟弱ですらある雰囲気がある、しかし結局バンド形態ならではのロックではあると思うのですが、アレンジはやはり確信犯的に敢えて「軽く」しているのだろう、と思います。それが出来てしまうのは敏腕プロデューサーならではか、と思いつつも、一方でこれが彼がバンド形態でやりたかった音なのか、と少し戸惑ってしまうという、やっぱりざっと聴きではレビューらないほうがよかったかもしれないくらい(笑)要聴き込みなのでしょう。まだ両盤一回ずつしか聴いてないので(笑)しかし1stの一曲目"Straight Lines"にはその後に期待が膨らみワクワクドキドキさせられました。総じてエレクトリック色が濃くなる2ndのほうが好みかもしれません。いつも以上に中身の無いレビューで失礼。

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