Wunderbar
この白塗りのおっさん誰やねん、という感じなのですが、実際DISCOGSにもアルバムはこれだけで、その他は地元デュッセルドルフのStreetmarkというバンドに参加していたというくらいの情報しかありません。しかもこのアルバムのリリースを待たずして、面識もない酔っぱらい二人組に訳もなく刺されて亡くなったとの事、南無…音的には乱暴に言うと元祖的ノイエドイチェヴェレになるでしょうか、しかし年代(1978)的にはNDWムーブメント以前なのかもしれず、アシュラやMゲッチングやタンジェリンドリームなどの所謂ジャーマンエクスペリメンタル系統な曲が何曲もあり、言わばその両ムーブメントの過渡期や端境期などという意味の狭間に生じたアルバムのような気がします。悪く言えばそれらGE〜NDWのどっち付かず、また各々の曲調も両ジャンルとしては及第点を出ず、中には凡庸な曲もありますが、やはりこのデビューアルバムの発表を待たずして、これからという時に亡くなってしまったという不運または不遇を思うと、なんとなく切ない愛すべき盤のようにも思えてきます。残念な人を亡くしました。とここまで書いて、このアルバムは全8曲計35分といういわばミニアルバム的なので、恐らくレーベルSky Recordsが死後に追悼的な意味も含めて急遽音源をかき集めてアルバム化した物のような気もしてきました。しかし聴く限りは愛すべき佳曲ばかりなので、やはりこの後の展開を想像すると残念なことには変わりありません。人生は無情だ。

DISCOGS


もっと歌えばよかったのに