aredscore
以前、アンビエント界期待のホープのように書いてしまいましたが、どうやら活動歴は長く一説には80年代初頭からこのようなアンビエントミュージックを作り、そうすると例のBイーノによるアンビエントシリーズよりも前から同様の雰囲気のアンビエントをクリエイトしていたと言えそれでは元祖系アンビエントアーチストではないかと思うWバシンスキーによる、いつもながらのドローン系アンビエントではありますが、数多くない聴いた中ではもしかしたら一番好きな作品になるかもしれません。このCDには副題的に(1979)と書かれておりまたDISCOGSにもcomposed in 1979とは載っているのですが、その真偽は置いておいて、原盤は2003年にLPとしてリリースされていた物の2011年再リリース盤CDのようです。もちろんLPではA,B面、Pt.1,Pt.2に分かれて各25分、21分となっていた曲をCDではさらに長尺になってしまう45分全一曲化なんですが、当然これを最初から最後まで言うなれば正座をして聴き通せる人は稀だと思います。そういう筆者ももちろんずっと垂れ流しで聴いているのですが、しかしなんどもリピートして垂れ流していても全く問題ない静かな環境音楽です(アンビエントを環境音楽と書き換えたのは後述します(笑)。なんとなくフェンダーローズピアノのほぼそれだけの極一部をループ(氏はサンプリングではなくアナログテープ編集によるループを得意としてたようですが、この時期の作品はどちらなのか分かりません)しているだけのトラックスを重ねて最初から最後までほとんどズレる事もなく延々と奏でている作品でしょうか。そのようなモグリの分析はさて置き、本作は非常に落ち着けると言う以上、やはりもし正座または座禅でも組んで聴いていたとしたらなにかの境地に至れそうなほど、そういった意味ではスピリチュアルミュージックかもしれませんが、しかし聴いているとこれはやはりサティ、ラベル、ドビュッシー辺りの主にフランス現代音楽にルーツを持つ、いわゆる「環境音楽」の真っ当なる正統な後継者によるアンビエントミュージックであろうと思ってしまうんです。環境音楽=アンビエントミュージックでもあり、どの時点で切り替わったかは分からないんですが、そもそも筆者の単なる独断かもしれず、しかしこの人も作り始めたとも言われまたイーノ卿も没頭していった頃が、環境音楽→アンビエントミュージックとなっていったのが1980年代からだったのかもしれません。もし作曲がなされたのが1979年という文言を信じると、そう言った意味では感慨深く、もしかしたら筆者の勝手な独断である環境音楽→アンビエントミュージック(誤解されないために…すくなくとも筆者内ではこの2語は単なる直訳以上の意味を持つと思ってます、それは上記のような意味で)への最終過渡期に位置するため、なんとなくその両要素がまだ未分化か、これからどこか混ざり合っていくような雰囲気を無理に感じなくもない一曲になってると思います。良く言うとそのどちらも感じられるという意味で興味深く、同時に傑作になります。

DISCOGS