livingend
奇人変人音楽大図鑑を引っ張ってみると(意外と気に入ったもよう)Jの項と言えばこの人をおいて他にいないでしょう。アメリカはテキサス(ヒューストン)出身らしいこの人、そう言われてみればこの人の音楽はブルース以外の何物でもない気がしてきます。どうでもイイ事かもしれませんが、この人の盤はたいていアヴァンギャルドコーナーにそれも大量にあると思うんですが、たしかにブルース〜フォークだとしてもフリーすぎる雰囲気がアヴァンギャルドと思わるのかもしれません。しかし、ブルースと言えばロバートジョンソン、と拙者のような素人は思い浮かぶので、ではロバートジョンソンと一体どこが違うのかと思うに、人生の生き辛さや悲しみをギター一本で歌っていくという定義で良いとするならば、どこか軽妙なRジョンソンと重く陰鬱な雰囲気のヤンデク氏という音の大きな違いとブルースの演奏テクニックは雲泥の差くらいあるのだとしても、その言わば精神性の部分は全くもって同じではないだろうか、ヤンデク氏ほど、主に死に関しての歌詞らしい歌をまるで黒人の魂を持って歌い上げている白人は他にいないのではないだろうか?と氏の音楽を聴くと思えてきます。有名すぎる逸話のRジョンソンが悪魔から魂と引換えに音楽(ブルースのテクニック)を授かったのだったら、ヤンデク氏は真のブルースを奏でるために誰かと白人の魂と黒人の魂を交換してもらった、とさえ思えるほどです。なので奇人変人音楽大図鑑としては音楽自体と言うよりも、その特異性をもってJの項の筆頭にしたい気がしています。

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