もう少しまじめにやっておくべきだった
ポスト電気グルーヴとの声があると思うというか私はどうしてもそう思ってしまうユニットの10周年記念ベストとのこと、なるほどこれで10年しましたか。やはり電グルがいなかったとしたらこのユニットもいなかったとは言いませんが、しかし先達電グル自体と彼らが敷いた線路というような物の偉大さを間接的に感じてしまうベスト盤でした。違う盤のアマゾンレビューの人だったかな、ナゴムレコードの精神を受け継いでいるというような見方にけっこう賛成なのですが、しかしこのユニットのたぶん一番凄い所は、洋邦問わず、主にパンク〜テクノ辺の有名どころだけかもしれませんが、それでも目ぼしい所を総ざらいとでも言うような素養と雑食性を持った上で、時々消化不良ながらもでも自分たちのサウンドとして解釈している又はしようと努力している様がうかがえる所かもしれません。それはこのベストのインナーは多少ふざけていながらもじつは実に真面目な全曲自分解説が書かれており、そこに出てくる例えばジグジグスパトニック、シスターズオブマーシー、ブロンスキービート、マークアーモンド、スーサイド、スターリン、ソフトバレエ等に対する愛さえ感じ、もしかしたら彼らの曲全てが良く言えばオマージュ、悪く言えばパクリなのではないかという気がインナーを読んでいても、この盤を聴いていてもしてきます。(ちなみにDJロマンポルシェ。名義?で、彼らの趣味が分かる濃いアーチスト達のコンピ盤もあるようです)そんな所もまた、先達電グルが行ってきたような気もしてきます。しかし、音ばかりかファッションまで徹底的に80'sを主に「昭和」にこだわる姿勢は通じる物があるかもしれませんが、このユニットの場合、これ聴いてる奴は知ってるよな?や、知ってる奴だけ笑ってくれや、バブルの頃の日本最高!というような内輪ウケの割合が電グルよりも大きい&多いかもしれません。音自体は結局チープなもしかしたら中古機材を主にもろなシーケンスで走らせ+そこで歌っているというような言ってしまえば一発芸に近いものがあり、奇しくも先日のネオンジャッジメントにも通じる物がありながらも、こっちのほうがずっと遊び心があるような気がするのはやっぱり母国語ゆえの贔屓目でしょうか。DISC2「説教がいくつか入っています」は聞いてませmん。

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