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もしかしたらブートレグ界では一、二を争うほど、星の数くらいあるんじゃないかと思われるキングクリムゾンのその数あるブートレグでもどうやら定盤中の定盤と言われるやつみたいです。この盤は1973年のアムステルダムでのコンサート音源でラジオ局(BBC?)のFM放送用にナレーションなど入りが1〜8曲目まで、あと2曲はBBCでのセッション音源のようです。ネット情報によると1〜8曲目までは後に「The Night Watch」という正規盤としてもリリースされてるということで、そっちは未聴ですが正規盤なのでこのブート(一応プレス盤)よりも音質は比べ物にならないほど向上してるのでしょうし、故にこのブート盤の価値は激減なのかもしれません。BBCセッションの2曲もその他ブート(やっぱり正規リリースもありかな)も含め様々な盤に収録されてるようです。ざっと聴く限り、定盤と言われるからにはそれだけ充実した内容ということで、拍手などは入りますが歓声や奇声などは無しという意味で臨場感はあまり感じませんが、そつのない演奏という所でしょうか。しかしもちろん8"21st Century Schizoid Man"の変拍子とぶっとい感じのベースがドライヴする雰囲気はここでのベストパートかもしれませんし、あと2曲、BBCでの9"Epitaph"&10"The Court Of The Crimson King"という、終盤が最大の聴きどころでしょうか。ブート店でなくても普通の中古屋でそれも安く見つかるそうなので、ちなみに筆者のは例によって300円ですが、それくらいだったら買う価値は十分あるかもしれません。

DISCOGS

21st Century Schizoid Man

Epitaph