rattleandhum
U2の正式には何枚目になるんでしょうか、おおよそライブ収録とスタジオ収録が半々という変則的なアルバムの気がします。ご存じのようにライブ盤としては「Under A Blood Red Sky」があるようですが、そちらも本作ほどの割合ではないですが臨場感はありながらもスタジオで収録した曲などもあったようで、そうすると純粋なライブ盤ということにはどちらもならないのかもしれません。ただ「Under A Blood Red Sky」はミニアルバム的にシャープな収録だったのに対して本作は全17曲TT:72分という大作の気がします。しかしスタジオ収録曲も臨場感重視のようで、純粋なライブ音源とアルバムとしての流れの違和感はほとんど感じません。"I Still Haven't Found What I'm Looking For"などではゴスペルコーラス隊なども参加で南部アメリカの雰囲気があるブルースオリエンテッドなバンドなのかなと思わせるほどですが、実際コロラド州デンバーやテネシー州メンフィスやアリゾナ州などでのライブまたはスタジオ収録の曲が2/3ほど占めているようです。用途(聴き方)は特別よいオーディオセットでなくてもよいと思いますが、できるだけ大音量で聴けばライブ感覚になれるような気がします。私は現在セットも、迷惑なので大音量で聴ける環境でもないのが残念ですが。しかし総括を言わさせてもらうと、ライブとスタジオ半々だからという訳ではなく、やはりどこか中途半端な印象を受けてしまう盤です。また、ブルースをするにも精神的ともしかしたら技術的にもまだまだ未熟者たちが背伸びして演っているようで、どうも板に付いていません。その点も含めて、本作後の結果論になってしまうのかもしれませんが、この後の迷走期の前兆のようなものが感じられ、落ち着いて聴いていられない盤でもありました。もちろんファンにはいろんな意味でたまらないほどの盤なのかもしれませんが、それほどでもない一般リスナー(筆者含む)にはこの盤の価値はどれほどのものでしょうか。やはりいつか晴れた休日によいオーディオセットの前で大音量で再度聴いてみなければならないようです。

DISCOGS

I Still Haven't Found What I'm Looking For

Pride (In The Name Of Love)