20才まえ
南沙織の変則的なアルバム、変則的なとはデビュー曲「17才」から「傷つく世代」までの初期代表曲がメドレー形式になっており、曲間に本人の語りが入ったりこのアルバム用によりほのぼのとしたようなアレンジでオリジナル曲とは違った雰囲気になっていたりする部分で、メドレーとした点には賛否ありそうですが、個人的にはそれら代表曲が立て続けに短くシャープに聴けるということと、なにより20才まえのシンシアが耳元で囁いてくれるような(特にヘッドフォン時)語りにはうっとりできるので良しとしたいところです。と言いますかこのアルバムならではの特徴になっている言わば目玉商品なのかもしれません。その他曲もそのおまけ的では決してなく、もちろんメドレーになっている代表曲ほどのインパクはありませんが、落ち着いて聴ける良曲ばかりという印象です。それはこのアルバム専用曲がメドレー使用曲の時点よりも少し大人になったシンシアを表現しているからなのかもしれませんが、20才まえにしてはなにか大人めいたように感じる曲もあります(「港のように」辺り)。しかしそれがまた背伸びしたい年頃の健気さを表現しているのかと腑に落ちたりします。よほど日本の歌謡曲が嫌い、という人が側にいる場合はわかりませんが、特にこれから春先の気持ちのよい日などに流していると、その相乗効果は絶大なほどで幸せな気分になれるのではないかと思います。

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メドレー