Breakfast Club
青春群像が得意のジョンヒューズ監督作と同名のグループです(映画未見)。一応、少し前に作っておいて放置カテゴリー?の隙間(っぽい)音楽探検隊なんですが、隙間とはいえ、このグループはそれなりの知名度はある、いわば80's一発屋系グループではないでしょうか。その一発曲はおそらくここの3曲目"Right On Track"のようなんですが、しかしそれとて爆発的なヒットという類ではなく、それなりにヒットしたという程度だったようです。そんな曲を擁しているこのアルバムも彼ら唯一のアルバムのようです。書こうか迷いましたが(笑)当時1980年代後半の音という意味ではどうも避けては通れなさそうなので、DISCOGSアーチストトップページにも一部書かれているように、なんとこのグループにはかつて(このアルバムの時点では脱退)あのマドンナが在籍していたといういわくもあり、それもボーカルではなくドラムスだったという、80'sの女王となったその後から見るとずっこけそうなエピソードなんですが、メンバーには元彼(Vo.、ゆえに歌えなかったとか)がいたり、彼女の出身地デトロイトでの地元仲間かつ音楽の師匠だったという人(Dr.、マドンナが脱退&成功後彼にこのグループを紹介&加入を推薦したとか)がいたりと、やはりどうもマドンナとは切っても切れないグループのようです。曲自体にもマドンナの大ブレイク作である「Like A Virgin」に"Angel"という大名曲を提供、「True Blue」では共同プロデュースまでしているのがDr.の人であり、そのような事なのでどうやらこのグループでも音楽面でのリーダーのようです。前述の"Right On Track"や、聴いているとどうもヒットしそうなノリの良い曲は作曲&プロデュースまでがその人で、彼はマドンナの師匠にしてポストマドンナとも言われたレジーナも世に送り出すほどやはり才能があった人のように思えてきます。まあまあ(?)そのような所なのですが、とりあえず音を一言で言ってしまうとファンクオリエンテッドの80'sダンスポップスになると思うんですが、その淡白さがある意味彼らの濃いほどの個性となってる気がします。しかしなにより人に歴史ありというかグループに歴史ありですな。

DISCOGS

Right On Track