caravan
聴いてこなかったキャラバン、というわけでまずはやはり1stからということです。そこで買ったのは得意のストレンジデイズからの2002年邦盤なんですが、オリジナルリリース時にはMonoとStereo盤の二種出たらしくそれをMono→Stereoの順に一気に収録(各8曲)+ボートラ1曲の計17曲にしているという丁寧な仕様でした。つまり聴き比べせよとのお達しのようなので、こちらも今一気に聴いてますが、とりあえずMono収録の方は終わったので、感想。ライナーノーツに書かれていたように、この時点でのオリジナルメンバー四人(詳細はDISCOGSで)全てこのアルバムをフェイヴァリットに挙げる人はいないらしく、そのような状況なのでファン間でも傑作と呼ぶには賛否がありそうなのですが、これは傑作でしょう(笑)やはりライナーにも何度か書かれてますが、いわゆる原石です。上手くは言えませんがロックバンドとして、拙い部分、とは曲自体は相当良いのですがつまり演奏テクなどのその楽曲を理想的な姿に仕立てる再現性の部分が拙いのかな、と感じながらも、やっぱり曲自体の良さに拠る所が大きいのでしょうか、聴いているとこいつらはすげえことになるかもよ…とでもいう期待感の高さは大げさに言うと尋常じゃない気がしてきます。やはり陳腐な言い方にならざるを得ませんが、これが原石の輝きという物なのでしょう、そのような物をこのアルバムに見る気がします。うっとりしますよ、再度「こいつらは今後すげえことになるかもよ…」と。それからざっと45年か…細かいことだけどそんな恍惚状態のメンバーのジャケも最高。未経験の人(瞬間前の筆者含む)は是非。ああ書き忘れMono vs Stereoの件はべつに…でもStereoの方でパン振りすぎな曲もありますね(きっとまだ珍しかったからやってみたかったのだろう…)。なのでMonoの方が聴きやすい。

DISCOGS

Full Album (Stereoしかなし)