flatmates
どうやらオリジナルアルバムはないらしいこのバンド、シングルバンドだったんでしょうか、まあ、今週書いたブリリアントコーナーズあたりとも仲良しだったとライナーに書かれていたので、書いてるようなところもありますが(笑)いわゆるその辺アノラック、日本で言うとネコアコ方面には当時けっこう人気のあったバンドらしくリアルタイムでは知らない筆者もこのベスト的シングル編集盤をざーっと聴いた限りではいわゆるジャングリー系までにはまだ行かない(時代的にでしょうか?)控え目なジャカジャカ感(失礼)であり、そう言った雰囲気で意外と落ち着いて聴いていられるポップソングの数々でした。癖がないというか嫌味がないというか、次々に繰り出されてくる全20曲、爽やかですらあります。ただその点は痛し痒しで、ライナーでも引き合いに出されているプリミティヴスやダーリンバッズ辺り、この辺からブレイクしていったバンドと比べてしまうと、少し地味ではありますね。しかしその点はおそらく好み、あまりプロぽくない所こそインディ精神だよ!と言う方にはこちらのバンドの方がより響いてくるのでしょうか、そう思うと、筆者もとてもよいバンドのような気がしてきました。爽やかながらもモヤモヤムラムラとした下心のはけ口を求めているような音楽には思春期を感じます。

DISCOGS
(少し内容違いながら入手容易なCherry Red盤もあるようです)

Happy All The Time