redshoes
ケイトブッシュの何枚目でしょうか、いろいろと語弊はあるかもしれませんが、人間宣言をした気がする「The Sensual World」の次作のようで、この作品も引き続き足が地に付いてるというか、かなりポップスとしての側面というよりも要素が大きい気がしました。いかにもケイトブッシュぽいぶっ飛び唱法が飛び出す一曲目こそ、往年の尖がっていた頃を彷彿とさせますが、その後は明るく楽しい雰囲気という意味でのポップスが続いていく気がします。しかしさすが鬼才というか、そのような雰囲気の中でも、上記のような唱法が時々出てくるからなのかもしれませんが、普通のポップスとしてはどれもこれもどこか変です。そしてバラード方面(としか書けず申し訳ない)の曲が特に美しい。"Moments Of Pleasure","The Song Of Solomon","Top Of The City"、個人的にはその3曲だけでこのアルバムは十分だったりしますが、他にもワールドミュージックを取り入れた曲"Eat The Music"や、終盤3曲のビートが強いケイトブッシュ流R&Bなどもやはりポップスとして聴ける曲があると思います。しかしPVの方は相変わらず独特の美学だと思う…その個人的アルバムベストトラック"Moments Of Pleasure"のシングルのジャケは嬢が人骨を踏んでいる物だった…この曲と歌詞にそのジャケはどうだろと思う。

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Moments Of Pleasure

Top Of The City