TYS
懐かしい人もいるんじゃないでしょうか、かくいう私はアルバムはこれしか持ってませんが、地味に出ていた内容も地味な気がしたシングルも2枚ほど持ってました(このアルバム収録曲とダブりますが)。つまりそれくらいの思い入れしかないのですが、アルバムはこれがデビューらしく、もしかしたら彼らの全作品中そういった意味で一番勢いがあるのではないか?と勝手に想像してます。とかくUK方面はムーブメントに乗りやすいというかなびきやすいというか、いわゆるバンドワゴンなどと言われるように、個性的なようでいて意外と長い物には巻かれろ的な矛盾を常々感じていて、そのバスにその時刻に乗り遅れると相手にされないみたいな風潮がどうも気に入らない部分だったりします。このTYSがデビューした1990年代初頭というと、時代はマンチェやインディーダンス、マッドチェスターからアシッドハウスなどでバカ騒ぎなほど浮かれていた頃、それらどこにも属さないある意味地味なインディーロックはその影で埋もれていったような印象を持ってしまいます。しかしその頃から20年以上も経った今、このように聴き返してみると、瑞々しいまでの勢いがあるなんと若々しいロックであることか!と感慨深いものを感じます。そう彼らはそれらバカ騒ぎになんの興味もなかったのでしょう、それらに与せず純粋に自分たちが演りたい音楽を奏でていたことの勝利がここにはあります。そんな若さのエキスが凝縮されたようなTYSのデビュー作。

DISCOGS

Weatherwatching / Another And On

Worse For Wear