1978
少し恥ずかしい(笑)超メジャーネタ連続。77人殺害して最高刑で懲役21年とはすげえ国だな。死刑などないのは仕方ないとして、それでも最低無期懲役、米国のとある州法などのように懲役5229年などと単純計算するのもどうかと思うけど、それにしても21年では誰も、もしかしたら本人ですら(それだけの事をした自負のような物があるみたいなので)納得いかんでしょう。遺族の心情などは全く考慮しない、というクールな刑法&司法システムなのだろうか。先進国なんだろうかなんだろうか。これ無期懲役の方が本人にとっても、死にたくないんだったら、そっちの方がよいよ。もし万一寿命前にでも出所したら誰かしらの手によって殺害されるよ…どうすんのこれ(笑)刑法&司法論議はもちろん起きるだろうね。

というわけで、いや約束通り連続射殺魔のライブ盤CDです。といっても連射(略)としてのアルバムは「SHARL」というLPと、シングル集+αのCD2枚組とこのライブ盤くらいしかないようですが、これはタイトル通りの年月日場所で収録された、連射=和田哲郎氏自身がこのようにCD化へ許可しているのですから、お墨付きの音源なのだと思います。1曲目の"G線上のアリア"は和田氏自身ライナーによるとファズエフェクターを掛けながらのギターのチューニングをしばらく(4分半)聴かされますが、その後ギャンギャンとした汚い音のフィードバックギターによって奏でられるG線上のアリアは、その4分半のお陰でこの上もなく神々しいような錯覚に陥る迷カバーではないでしょうか。いや名曲とはどのようなアレンジによってもその光を残すものだな、と思ってます。その1曲だけを聴くのもレビューするのも全力投球したのでもう後は普通のサイケデリックまたはブルースまたはハードロックのセッションのようにしか聴こえませんが(中にはJレノン「イマジン」収録"兵隊になりたくない"のカバーなど)凡庸な表現だとエッジの効いたセッションだなと思います。実際、35年も前ですがこの音はもしかしたら既に古臭かったかもしれず、そういった意味で日本人のストイックなロック魂すら感じることができる貴重な録音かもしれません。NHK「若いこだま」に出演しながらあまりに下手でカットされ、仲介役の阿木譲に激怒されたという"愛してほしい"など貴重。

DISCOGS


愛して欲しい