bodyexitmind
わりと好きだったニューファズです。とは言えアルバムはこの2ndと1stだけでニューファズ名義の3rdは持ってません。個人的にはこの2ndでピークアウトし、その後は失速していった気がしましたので。この2ndはそれまでのシングル等遍歴の集大成的アルバムのような気がします。彼らの曲調といえば、同時代のマンチェ=インディダンスを意識したグルーヴィーなビートとそれを補強するようなチャカポコとしたコンガやタムタムなどの鳴り物の多さと、しかし腑抜けてない骨太な感じのボーカルという絶妙なミスマッチ感が特徴だと思ってます。しかしそれがなんというか濃いのです。このアルバムは小曲なども含め15曲入ってますが、そんな濃さで突っ走る前半だけでもお腹いっぱいといった感じで、アルバム聴き終る頃には少し胃もたれするほどの詰め込みようだと思います。言い換えればそれくらい一曲が重い、やはり濃い、ということで全く駄曲もないということになります。この濃さと疾走感から、彼らがすこし生き急いだバンドだった、と当たらずとも遠からずじゃないかという印象のアルバムです。もう少し軽やかだったとしたら、もっと凄い成功を収めたバンドになっていたのでは、と思うと残念な気がしますね。あまりほめてるように思えませんが、凄いアルバムです。

DISCOGS

Stockholm

I Take You To Sleep