No Jacket Required
彼の何枚目かは知らないんですが、リリースが1985年だからというわけではないですが、80's直球ど真ん中というようなアルバムではないでしょうか。なにより音が、1曲目の"Sussudio"が高らかにその方向性を示しているのですが、パシャーン!というようなゲートエコーでよいのでしょうかそれが掛かりまくっているスネアで、このアルバムはこれいくよ!とでも宣言しているような、全体的に極めて80's臭漂うアルバムだと思います。バラードにも定評がある人だと思いますが、80's臭と言うとどうしても引き合いに出さざるを得ないマイアミバイス使用の名バラード"In The Air Tonight"ばりのバラードも何曲もあり、もしかしたらそこら辺で評価が分かれそうな気はしますが、個人的には"In The Air Tonight"と双璧だと思う"One More Night"を始め、優れた80'sバラードの数曲ではと思います。A面B面のトップを飾る"Sussudio"と"Don't Lose My Number"のノリノリとさえ言えるアップテンポのナンバーにミドルテンポナンバー〜バラードを要所で挟んでくる辺りには、彼が明らかに誰にでもあからさまに分かるほどあざといアルバム構成をした、という強い意思とその効果への自信のような物を感ずることが出来ると思います。そしてラストのやはりマイアミバイスナンバーTake Me Homeで、この不敵な微笑を浮かべる彼の音世界からそれぞれの我が家へ帰れ!と我々を促してくれる(突き放してくれる)アルバムです。傑作ではないでしょうか。

DISCOGS

Sussudio

One More Night

Take Me Home