Christopher Cross
意外とよくみかけるタイプの人なんですけど、自分からは決して折れない人ってよくいますね。自分は間違ってない、いや話してる内になんとなく間違ってるような気が自分でもしてきているにも関わらず、それを決して認めない人間、いますね〜薄々でも気付いているのだから頭は悪くないのだろうが、ある種の生存本能なのだろうか、自分の非を認めるわけには死んでもいかん!とばかりに頑固な人間。もちろん自分からは歩み寄らない妥協しない、正しいのは自分で、特にそれに対抗するような意見は全て間違ってる、と自分自身にマインドコントロ−ルを掛けてるように見えるし、自分自身にも嘘を付いてるのでどこか無理をしているようにも見え、少し気の毒ですらある。いわゆる独善家と呼ばれる人は大抵そのパターンだと思うね。人の振り見て我が振り直せだな、気を付けよう(笑)

熊親父クロストファークロスの1stでも、まず最初にラジオなどでこの優しい声を聴いた時はウィーン少年合唱団のような色白美少年を頭の中で妄想してしまうものですが(きっと誰でもそうだと確信している)テレビで見た彼にははっきりいってがっかりしたものです。しかしこちらはライブで観る訳でもなく、こういうLPやCDなどのビジュアル無しで聴くばかりなのでそんな容姿も関係なく、純粋にこの澄んだ歌声を気持ちよく聴けばよいのでしょう。この1stは参加メンバーがじつに豪華で、ギターでラリーカールトンや特にバッキングボーカルとしてドンヘンリー、マイケルマクドナルド、JDサウザー等々、ある意味アメリカAOR界の人々が大集結しているようです。AB面通して聴いていても正直引っかかるような所がまったくない、スムースな一枚ですが、これぞAOR的なのでしょう、初夏にカブリオレで白い帽子が飛ばされないように押さえながら海岸線を流すときのBGMなどにぴったりなんでしょう。個人的にはSailingが聴ければよいアルバムです。

DISCOGS

Sailing