Dark Side of the Moon
CMシリーズ、これもうけた。なによりヴィレッジピープル"In The Navy"ではまりすぎでしょう。ディレクターなりはヴィレッジピープルに恐らく詳しいのでしょう(笑)コスチュームからしてモーホーマッチョイズムです。見える見えすぎる!あたりの語呂合わせもすばらしい。おもわずチェンジ!ワイパーしたくなります。そんな純粋にCMとして天才的なキャッチーさでしょう。ガラコ社にもほれた…おもしろい企業は日本を明るくしていってください。日本人のセンスも捨てたものじゃない。

↓DISCOGSでみた「このアルバムに対して一体何が言える?」というご意見にも一理あるとは思いつつ、しかしそれじゃレビューにはならんだろう、ということで。再びDISCOGSコメントからで恐縮だが「これは音楽ではない、ロックでもない、どんなジャンルにも属さない」という熱い意見にすら共感できる前世紀の音楽史に残るアルバムだとは思う。しかしこの現代に聞くと、特にTimeでの時計の音やMoneyでのキャッシュレジスターやBrain Damageでの男の笑い声などの現実音をロックミュージックに取り入れた手法は、もしかしたら彼らがその先駆者的存在だったのかもしれないが、皮肉にもそのお陰で今となっては珍しくないせいで時代を感じてしまうのも事実だ。しかしその他SE的シンセサウンドあたりには今でも充分通用するようなエクスペリメンタルな物であるし、なにより骨太な骨格であるスリーピースのバンドサウンドが全編を通した安定感となっている。そんな音楽史的にも、また実際の音楽的にも、今もそしてこれからも揺るぎのない音楽の塔ではないだろうか。

DISCOGS

Time

Us And Then