Mont Saint-Michel
というわけで本日はモンサンミッシェルにきとります。例の引き潮になると徒歩で渡っていけるという島ですね。まあはっきり言って、湘南の江ノ島と大差ない所ですが、しかしそこは腐っても鯛、フランスならではの小洒落た雰囲気満載です。世界的に知られる観光地なところがどうにも江ノ島を連想させてしまったのですが、修道院大集合だったので、いたる所、荘厳な雰囲気は漂ってきます。見た目はそんなところなんで、以下同行したフランセーヌと僕の会話でも。

僕「案の定、観光地的なスポットだな」
フ「しょうがないわよ、実際そうなんだもの」
僕「ま、それを割り切って見れば、修道院がいいかな」
フ「修道院はいいでしょう?これだけのスペースでこれだけの修道院が見れる場所は世界でも珍しいんじゃないかしら」
僕「特にクリスチャンにはたまらんだろうね」
フ「私達二人ともアンチキリストでごめんなさい、モンサンミッシェル」
僕「しかし建造物的な美しさはわかる」
フ「そうね、石だけで積み上げた荘厳なゴシック様式に当時の職人たちの心意気を感じる」
僕「回廊のエンタシスの柱からみえる中庭なんて映画のようだ」
フ「まあ私達フランス人にはそれほど珍しい光景じゃないんだけど、東洋人にはヨーロッパを感じる部分かもね」
僕「うん、ジスイズヨーロッパ、と言ってもいい」
フ「たしかに身近すぎて分からない美しさは外部の人から逆に教えられたりするわね」
僕「君達だってアジアに来たらうーんエキゾチック、なんてよく言うなあ」
フ「私はべつに言わないけど(笑)」
僕「うんわかってる、君はインテリだしスマートだからね、エキゾチックが差別的だと思って言わないのだろう」
フ「気分を害する人もいるかもしれないので、あなたのような」
僕「いや僕はエキゾチックと言われても、きっと言葉の真の意味をしらないんだろな、と思うだけ」
フ「で言った人を心の中で蔑む、と」
僕「そんなことは一言も言ってない(笑)」
フ「まあ、モンサンミッシェルに来てエキゾチック論を話してるわ私達」
僕「いいんじゃない?会話なんてそんなものさ」
フ「そうね、どこへ行くかわからないのがスケジュールのない旅に似てるかも」
僕「君との会話は少し冒険的だけど、そこが心地よいサバンナの探索のようだよ、フランセーヌ」
フ「そう?gogleman、ハハ」

Mahler Symphony #1 "Titan" : movement 2