Earth & Nightfall
現在はニュージャズ的ないわばクロスオーバーテクノを展開している彼ですが、本人名義でのデビューアルバムの頃はこんなピュアテクノをクリエイトしていた、という少し年寄りの縁側茶飲み話的エントリーです。そうは言ってもいま聴いてもこのロマンチシズムには郷愁も手伝って涙物です。正直なところ今の上記のような作風には食指は動かないので、個人的にはこの路線を嫌がられても続けてもらい、新たなる次元へと昇って行ってほしかった人です。今ではピュアテクノを継承し進化させているのは、URを含むデトロイトの一部とプレイドとプチ復活したB12ぐらいしかいないのではないでしょうか。最近のプログレハウス的作風は慣れていないせいもあり今一歩馴染めないのですが、カールクレイグはソロアーチストとして唯一気を吐いている気がしますが、ジョンベルトランもカールクレイグと同等かもしかしたらそれ以上のポストピュアテクノを作れていた人だったかもしれない、と一瞬思いましたが、しかし、今のジャズテクノが実はそうなのかもしれないと、ここまで書いて思った次第です。そんな古き良き時代のフルピュアテクノアルバムの傑作です。DISCOGS