巨漢のおばちゃんアレクシスが歌うど迫力のガラージ。A面の軽めのガラージハウスミックスがメインミックスのようだが、しかしその軽さの中で一際どす黒い光を放つアレクシスの歌声はさすがの存在感だ。個人的にはB面、よりディープなディープハウスミックスの方が好みである。ネイティブランゲージなので歌詞の内容はまったく解からないが、ガラージにしてはネガティブな雰囲気だ。タイトル通りなのだろう。それにしてもそんじょそこらのお嬢ちゃんお坊ちゃまが暇にまかせて腰掛けで奏でているひょろひょろとしたもやしっ子音楽とは到底比べ物にならない迫力だ。地に足がずっぽりとめり込んでいるくらいの説得力がある。何故なら彼ら彼女たちは自らの身を削るようにして生きるために、歌っている。大丈夫、最後に残っているのは貴方達だ。音楽に限らず、物事はどれだけ真剣に向かい合ったかに係っている。
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