昔の映画(5~60年前)は無駄な芸術的描写やまだるっこしい伏線的エピソードなどのギミックが無く、むしろ話が早い。簡潔であり、テンポが良く、美しい。ここでもSimple is bestのセオリーが通用するのかと思う。ただドラマチックな場面の演出や演技の大袈裟さにはびっくりするけどね。そこら辺にはさすがに古臭さを感じるな。いや市川崑監督の「人間模様」という映画を今日見ていて思った次第。
今はDL時代だと思いますが、かつてのCD時代には潔いフェルトの全10曲入り計19分のアルバムです。何度も再発されてるようですが、20年も前に一度だけやはりミニアルバムと2in1の邦盤が一度出たきり、CreationやCherry Redからの再発盤はみなこの10曲入り形態のようです(もちろんCreation原盤はLPだったのでこのCDよりもむしろLPで持っておきたいアルバムではないでしょうか)。
完全なインストアルバムです。流して聴いているとじつに気持ちよいですが、あのローレンスさんの投げやりな中にも情熱を感じるボーカルが無い所には物足りなさを感じます。しかしお洒落なアルバムではないでしょうか。
DISCOGS (LP)
Song For William S. Harvey
同じ構図でメンバー全体が立っている方を持っていますwww。
Creation時代はどこかローレンスのバンドというよりはマーティンのバンドのような気がして、実はあまり好きじゃないのですが、ここで聴かれるギターの音も相変わらずのボヤキっぽくて、そこがいかにもローレンスらしいです。この呟きギターは絶品ですよね。