思い出し宿題シリーズです。
いや今週収穫した23 Skidooで「ここでしか聴けない曲、特に一曲目大作The Gospelなどは最高にかっこいいですね。」などと偉そうに言ってますが、再発盤「Seven Songs」でしっかり聴けるので訂正の意味もありますけど、その再発ブーム中の彼ら圧巻の2枚組みベストです。
まさにこのボリューム、通して聴くどころか更にレビューするのは相当にめんどくさいシロモノですが、しかし、これを「いまさら」だとか、「未だに有難がってるのもどうか?」と片付けるのは簡単なんですが、やはりこの圧倒的なアーカイブスの前に立っては、そもそもそういう態度は失礼だし(笑)恐らく誰も出来ないんではないか?とすら思える揺ぎ無いCD2枚です。
まず外盤も邦盤も出てますが、邦盤レビューはくどくどと小難しい単語を羅列してるだけで一体何が言いたいのか?さっぱり分からない物なので、安い方の外盤がお勧めです。外盤の方も彼らの歴史を綴った小冊子(インナーですが)に彼らが歩んできた歴史が書かれてるので読むのはめんどくさいけど為にはなります。彼らに又は彼らの関わったとされるピーターガブリエルからヘアカット100からファラオサンダースからカレント93まで併記されてる様も面白いですよ。
さて肝心の内容ですが、一枚目が実質のベストで発表シングルを網羅+未発表曲"Mahgrebi"、二枚目が後の90年代の音源だそうです。ここは当然一枚目なのですが、アルバムからの曲も多く(バージョンの違いまでは分かりません)、やはり1st「Seven Songs」にも収録の初期曲が、パンクばりの初期衝動+プロ並みのスケートボーダー兄弟二人ならではの圧倒的な運動神経に裏打ちされた躍動感+本物の楽器は高い!ということでスクラップなどから自作で作ってしまったガムラン似のパーカッションなどを駆使、というような、まさに若気の至りを通り越したその時期にしか出来なかったであろう再演不可な楽曲群が、神懸かっています。
二枚目はサンプリングミュージック〜ヒップホップへと傾倒していく、とい以上にもろにヒップホップな展開なので好き嫌い分かれるとは思います。
DISCOGS
IY
彼等がヒップ・ホップに走ったのは確かRun DMCの某曲が大ヒットした直後だったと記憶していますが、コンピ盤のインナーで3人がアディダスのジャケットを着て笑っているのを見て、しばし呆然としてしまいましたね(笑)。
インダストリアル組が一斉に流行りものを取り入れて以降はみんな平凡になってしまったような気がします。ま、これもIlluminatedレーベルのせいなんでしょうが……(-。-) ボソッ。