昨日に続くPSBとBIRによるラウンジテイスト路線の頂点とも言えるコラボラーションが、この曲であろう。
原曲もPSBとはこの頃の名タッグである巨匠ハロルドフォルターメイヤー(映画「ビバリーヒルズコップ」等のサントラも手掛けており、"Axel F"が有名だろうか)がプロデューサーであり、時代は感じるがダンスポップミュージックとしては非常によく出来ている名曲だ。
そしてブラザーズはその名曲を素材とした故か優れた仕事で答えている。
まず1バージョンは雰囲気的にはその原曲の雰囲気を損なわず、さらに大人向けのダンスミュージックへと昇華しており、特に軽やかで華やかなピアノが印象的だ。ビートはやはり当時なりのグラウンドビートであるが、この手はビートとして確立しているので普遍的な魅力を持っている。
2バージョン目はより一層のラウンジテイストである。ここではもはや原曲の面影はその甘いメロディー以外ほぼ残っておらず、完全にブラザーズ側と思われる上記ピアノと泣きのサックスや、上には原曲トラックだろうか映画音楽の如きオーケストラレーションとシンセパッドによるドラマチックなストリングスの対決が一層、原曲とリミックスバージョン双方が持つロマンチックな情感を盛り上げている。
PSBとBIR、共に代表的作品の一つであろう。
DISCOGS
How Can You Expect To Be Taken Seriously? (7" Perfect Attitude Mix)
How Can You Expect To Be Taken Seriously?