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今週は一層のメジャーアーチストに於けるブラザーズインリズムの仕事を一緒に見ていきたい。もちろん先週のBRMやBTも充分メジャーアーチストだとは思うが、より一層ステイタスが確立されている人々である。

まずは御大デビッドボウイであるが、原曲は80年代からの売れ線狙いの名タッグチームであるナイルロジャースがプロデュースを行っている。時代がら、目立っているスネアが象徴するように、跳ねるようなビートのいわゆるNew Jack Swingが入っており、このご時世に聴くとさすがに時代を感じる原曲である。

そのような原曲を元にブラザーズは、これもさすがに古臭く思われるかもしれないが、少しリチュアルな雰囲気を持つ重たいビートとベースや、同様の効果を狙っているのかチープな音色ながら旋律が中近東風音階を奏でるシンセストリングスの上物などと共に、ボウイの例によってナルシスティックなボーカルが唄ったり、そこかしこに散在させられている。

蛇足だが筆者は1993年当時、同収録のレフトフィールドによるこれも正にバレアリック黄金期仕事の方に情熱を傾けたものだが、当時から15年以上経った今となってはレフトフィールドとブラザーズインリズム、どちらも同程度に愛おしく感ぜられる。

DISCOGS

Jump They Say (Brothers In Rhythm Mix)

David Bowie - Jump They Say


JumpThey Say(Leftfield mix)