yourloving
昨日は米国黒人ディーヴァだったが、片や英国白人ディーヴァに於けるブラザースインリズムの仕事ということでは彼女、ビリーレイマーティンの一連の作品が有名であろう。

この曲"Your Loving Arms"は彼女最大のヒット曲であり、ゆえにご存じの方も多いかと思うが、作はデヴィッドハーロウという古くはジャーウーブルから最近まではアンディウェザーオールとのコラボレーションなどもある人間、プロデュースがThe Gridという少し出所が怪しい原曲であるが、そんな雰囲気は全くないどころか、あまりにもUK的に華やかで派手な曲調なので、クラブどころかイギリスのお茶の間で流れていても違和感のない曲である。

その原曲を元にブラザーズは、彼らが持つ一面であるトランス面を見せている。よくチャンキーといわれる重い雰囲気ながらも疾走感があるビート&ベース上に、彼ら節である流麗かつドラマチックなピアノや発信音的シンセの上物などによる奥行きがある空間の中、マーティン嬢の白人にしてはソウルがあるナルシスティックなボーカルやその細切れが気持ち良そうに舞う、というような珠玉のクラブミュージックに仕上がっている。

DISCOGS

Your Loving Arms (Brothers In Rhythm Edited Club Mix)