Dogs Blood Rising
今日アマゾンからやってきたカレント93でも。もはや24年も前の作品につき、今更などという言葉も消え失せ、むしろ新鮮さを帯びて聴けるので個人的にはオンタイムな作品だ。全編、盟友スティーヴンステイプルトン(Nurse With Wound)による硬質なサウンドコラージュ上で、カレント93ことデヴィッドチベットやその他がポエトリーリーディングまたはアジテーションしているだけ、の作品だが、何故それがこうも心に響いてくるのだろうか。それはきっと彼ら一連の連中が、主に悪を気取っていながらも、実は誠実であるからだろう。我々は全て罪人であり、それを認めない事は罪である。更に悪いのは日々の生活に追われその罪の意識が麻痺し無自覚になっている者だ。ゆえに彼らのように不器用な偽悪のスタイルによって罪を認めている連中を見ると、心洗われまた切なくなり、出来ることならば抱擁したいところだが、それは彼らが拒否するだろう。このアルバムを聴きながら、部屋の隅の暗闇をじっと見ていると、何か白い物が見えてくる。Hello darkness, my old friend.(The Sounds of Silence)

DISCOGS
St. Peters Keys All Bloody