早3ヶ月以上前ですが、天下のパイクマンさんの所で紹介されていてかなり気に入ったので買った盤です。このユニットではもう5枚目になる最新アルバムらしいですが、これ一枚しか持ってないので、以前作品レビュー等含めたアーチスト詳細情報はぜひそちらで。

とはいえまだ聴き込みが足りてないほど、奥の深いアルバムだと思います。

しかしそちらでの試聴の際受けた「新しいトーキングヘッズ」という第一印象は変わりません。リズムの緩急が頻繁な変拍子を多用、それと呼応するように妙な高揚感から一転泣きのメロディー、といったように感情の起伏も目まぐるしく変わるので(アルバムタイトルも暗にそれを表してるのでしょうか)トータルで何回聴こうとも、けして飽きません。いわゆる聴く度に新たな発見があるスルメ盤です。

時々情けないようなメインボーカルの男性と、そこに絡む時に儚げかつ時に力強い女性コーラス、というパターンもトーキングヘッズ的であり、実に効果的です。また、主にカッティングギター辺りにはワールドミュージック的感触、インプロビゼーション(即興)的展開はジャズから、やはり泣きのメロディーはブルース的と、あまりにも膨大な量の音楽ジャンルから影響を受けている人々なのでしょう。

これからも上記のような意味で何度も聴くであろう名盤です。

DISCOGS

♪DEPRESSION / DIRTY PROJECTORS